志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

反比例

こんにちは。

 

現代はダイバーシティの時代,多様性が認められる世の中です。

さまざまな個性をもった方が,それぞれの特性に応じて,ときには特性を生かして,ものすごく多岐にわたる分野でご活躍です。

つまりは,生き方,お金の稼ぎ方も多様化しているわけです。

 

こういう仕事をしていると,ときには人とは違った特性をもつお子さまに出会うこともあります。いわゆる発達障害という診断を受けている方にも,お会いした経験は少なくありません。

 

個性をもったお子さまの親御さんが,まず第一に心配なさっていることは,お子さまが将来お金を稼いで独り立ちし,税金も納め,普通に暮らしていけるかどうかであったりします。

しかし,多様性が認められる社会ですし,偏見もどんどんとなくなっていくでしょうし,適切な医療や専門家に繋がっているのならば,ほとんど心配はないだろうなと,個人的な経験からは申し上げられます。

 

他にも,健康上の理由であるとか,学力不振であるとか,いろいろな問題を抱えてしまうこともございますが,たいていは心配ないものです。

 

お子さまたちの将来は,多様性に満ちています。また,社会がどんどんと変化しています。そうしたことを,大人たちは実感しているでしょうし,知識としてもたくさんのことをご存知のはすです。

 

ところが,多くの大人たちがお子さまに期待する将来像というものが,社会の多様性の広がりに反比例するように,極めて狭い世界に限定されていっているように感じます。

「良い高校に行き,良い大学に行き,安定した職業を得ること」と,強迫観念にも似た考え方が,ますます強まってはいなでしょうか。そんなことをお子さまに望む親御さんも,ますます増えていると感じます。

しかし,そのような生き方をする人は,どんどん減っていくのかもしれません。

 

現代社会の進歩は想像をはるかに上回る速さです。この先どうなっていくのかと,漠然として不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。不透明な世界情勢,日本の政情や社会情勢が,その不安に拍車をかけます。

そんなことから,お子さまには「安定」した道や「成功」を求める気持ちにもなるのかもしれません。

 

ですがそうした風潮は,かえってお子さまの可能性をしぼめてしまう結果にもなりかねないと危惧しています。

絶対に大丈夫だと,もっと大らかにお子さまを見守って差し上げたほうが,勉強さえも含めてたくさんのことがうまくいくのかもしれません。

 

では。