こんにちは。
昨日は,大学時代に住んでいた学生寮の後輩と会っていました。
札幌で「至成学習館」という学習塾の運営に携わっている方です。後輩ががんばっている姿は私にとっても励みになります。
至成学習館ホームページ
http://www.shiseikan.jp/index.html
さて,その寮の先輩に,ものすごく豪快な人物がおりました。北海道出身者のための学生寮だったため,いろいろな大学の学生が寮で生活していましたが,先輩は私と大学も同じだったこともあり,ずいぶんとかわいがっていただきました。
大学の試験には「持込可」のものでがあります。
法学部の講義であれば,六法全書を持込可能であったり,教官によっては,指定の教科書や自筆のノートが持込可であったりしました。
20数年前のことです。当時はカラオケ店や飲食店などにも「持込可」のお店がありました。こちらの方は,店内で食べ物と飲み物をオーダーせず,買ってきたものをお店に持ち込んで店内で飲食してもかまわないという意味ですね。
同じ「持込可」でも,大きな違いがあります。
先輩のお話に戻ります。今だとこんなことをすると間違いなく処分されると思われますが,先輩は大学の持込可の試験に日本酒の一升瓶を持ち込みました。それで,日本酒を飲みながら試験を受けたそうです。
これと似たような話だと,京都の名門国立大学では,持込可の中国語の試験に,なんと中国人を持ち込んだ学生がいらしたそうです。
大学も大らかな時代でしたね。
先輩の名誉のために申し上げますと,先輩は成績も非常に優秀で,大学の成績はほぼすべてA(A,B,C,Dの4段階評価で,Dが不可に相当)だったそうです。4年間でDは一つもなく,ただ一つだけCを取ったことがありました。
このCにしても,同じ大学の寮生たちがいたずらをして取ったものです。
先輩は就職活動で忙しく,この科目だけは切ることにしたそうで,試験を受けに行きませんでした。同じ講義を取っていた寮生数人が,寮の後輩を替玉にして試験を受けに行きます。替玉くんはもちろん講義についての知識はゼロですので,周囲の寮生たちの答案をちらちらと見ながら解答を作っていったそうです。
後日,「テストを受けていないのに単位がきてる!」と,先輩は飛び上がっていました。
こんなことなど,露見したら今なら大問題でしょう。
どうか時効ということでお許しください。
どちらの逸話にも,20世紀の時代の大らかさが感じられます。
現代はよくも悪くもきっちりとし過ぎているようにも感じます。
では。