こんにちは。
大学に入ったとき,とんでもなく頭のいい奴がいるなあと思いました。
何人かいるのですが,そのうちの1人は同じ寮に暮らす同級生で,仲良くしていました。寮生活ですから,お互いの部屋に遊びに行ったり,一緒に飲みに行ったり,誰かの部屋で朝までゲームをやるとか,徹夜でマージャンをやるとか,青春時代を楽しくともに過ごしたわけです。
大学の同じ講義を取ることもありました。
テストの前日に,私が部屋で勉強をしていると,その友人はゲームやろうぜ,などと誘いに来ます。私も人がいいので断り切れずに付き合うのですが,明け方近くなると決まって友人は「そろそろ勉強するわ。お前も勉強しろよ」などと言いだします。
朝まで勉強して寮の朝食を食べて試験を受けに行くのですが,勉強が間に合うはずもありません。私は単位を取れないことが多かった。
ところが友人は単位を取れることが多いのです。そこは頭の良さの違いでしょう。
また,あるとき気がついたのですが,友人はものすごく本を読むのが速い。私も遅いほうではありませんが,おそらく私の倍以上のペースです。聞いてみると,3行くらいいっぺんに本を読めるのだとか。
ものがちがいますね。
付き合いが長くなっていくうちに,この友人は「努力家」であると感じるようになりました。昨日の記事に書いた通りで,必要最低限は必ずこなすので。
しかし,同じ寮の仲間たちからはそのようには見られていなかったですし,「努力家」と評したのは私だけでしょう。
明らかに天才肌で,努力しているようには見えないのです。飄々とした性格も影響しているでしょう。
果たして,社会人になったとき,友人は会社の研修が大変だと話していました。
専門的な職種だったために,研修ではさまざまなことを勉強し,さらに定期的にテストがあったそうです。
友人はものすごく努力したのでしょう。半年後に研修が終了したとき,テスト総合点が新入社員の中でトップとなり,表彰を受けたそうです。
さらに数年後を,資格を取って転職することを目指し,仕事が忙しい中勉強をしていました。もちろん,その資格試験も一発で合格して転職に成功します。
必要であれば目的を達成するために猛勉強しますし,ちょろいものはそれなりにこなしていく。しかし,必ず課題はクリアします。本当に努力できる人間だと,今でも尊敬しています。
では。