志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

ローリング・ストーン

こんにちは。

 

転石苔を生ぜず」ということわざがあります。

中学のときの教科書に,このことわざについてのお話が載っていました。

 

もともとはイギリスの古いことわざ「A rolling stone gathers no moss」が日本語に訳されたもので,イギリスでも日本でも悪い意味で使用されています。

「ひとつのところで頑張らず,あれこれと仕事を変えるような人は成功しない」くらいのニュアンスで使用されることが多いでしょうか。

ところがアメリカでは,これはいい意味で使用されているのだそうです。

「苔が生えたものは古くて汚い」,「苔がないのはいいことだ」とアメリカでは解釈され,「有能な人は引っ張りだこであるから,頻繁に仕事を変えて一か所にとどまるところがない」といったニュアンスで使用されることが多いそうです。

 

アメリカとイギリスの文化の違いが面白いですねと,そんな文章だったと思うのですが,今となっては原典を確認することはできません。

 

さて,昨日は環境についてお話しました。

このことわざについても,現代社会においては都合よく解釈すべきだと考えております。良い環境に巡り合うまで,何度も何度も「ローリング・ストーン」になればいいと思っています。これはアメリカ流の解釈ですね。

そして良い環境に辿り着いたならば,そこで苔むすまでがんばればいいでしょう。こちらはイギリスと日本流の解釈です。

 

無理をしてしまい,心の体調を崩してしまう方も少なくありません。この会社は合わないと思ったのであれば,しがみつくような価値はないのではないでしょうか。ご自分の心身の健康がもっとも大切です。

 

私も何度か経験がありますが,逃げ出したことに後悔はありませんし,のちの人生にとってはいい方向に作用していると考えています。

 

では。