志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

古典に登場する虎

こんにちは。

 

タイガースが優勝しました。思ったような混乱はほとんどなかったようで,安心しました。川に飛び込んだ方もいらっしゃり,インターネットでその様子を見ることができますが,テレビでは報じられていないようでした。

真似する方が現れないように,テレビで取り上げることは控えたのでしょう。

また,驚いたことに,道頓堀川がきれいになっていました。それでも泳いではいけない程度には汚染されているそうですが,どぶ川のイメージではありませんでした。10年ひと昔といいますが,私が最後に道頓堀を訪れてから10年経っており,ずいぶんと変わるものだなあと感じました。

 

タイガース(tigersは本当はタイガー「ズ」と濁ります)は虎です。

山月記で李徴が虎になったとか,薬子の変廃太子された高岳親王が,のちに空海に弟子入りして天竺を目指す途中,虎に喰われて死んだとか,秀吉の軍が朝鮮に侵攻した際には,武将たちが虎狩りをして,虎の肉を秀吉に献上したとか,古典の世界を紐解くと,中国・朝鮮にはたくさんの虎がいたことがわかります。

しかし,これらの地域には,現代では虎は生息していません。どうしたことだろうかと調べてみました。

 

トラの現状と種の保存について

http://www.nakigoe.jp/nakigoe/2010/01/report01.html

 

こちらの記事がわかりやすかったです。簡単に言うと,トラの生息地はどんどんと減少しており,絶滅の危機に瀕しているそうです。

そして,おそらく中国の古典に登場するのはアモイトラという種類のものだということと,アモイトラは野生ではすでに絶滅したことを知りました。

記事に出ている生息地の減少を示す地図は,なかなかにショッキングです。

大げさかもしれませんが,これから地球はどうなっていくのだろうかと,そんなことまで考えました。

 

ふと,何かを疑問に思うことは多いことでしょう。しかし,そのほとんどは調べずに,疑問に感じたことさえ忘れ去ってしまうように思います。

そのうちの少しでもいいので調べてみると,何かしらの収穫はあるものでしょう。

こうした姿勢は勉強についても言えることです。

 

では。