志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

読書スピード

こんにちは。

 

昨日,本屋さんに行ったことを書きましたが,『避暑地の猫』(宮本輝著)という文庫を買ってきました。

以前に『道頓堀川』という宮本作品を読み直したことを書きました。そのあと『星々の悲しみ』も読み直したのですが,ぜひ読みたいと思っていて,本を入手できずにいたのが『避暑地の猫』です。

 

宮本輝氏はドストエフスキーの影響を強く受けているでしょう。ドストエフスキーの『貧しき人々』をモチーフとして,氏は『錦繡』という作品を世に出しています。また,こんなことを言っているのは私くらいなのかもしれませんが,『避暑地の猫』は,『罪と罰』に多くのヒントを得た作品ではなかろうかと思うのです。

かなりドロドロとしたグロテスクな面もある作品です。人さまに強くお勧めするような作品ではないのですが,心に残る作品であることは間違いないですし,それで読み直したいとも思ったわけです。

 

そんなに厚くはない文庫本ですので,昨日の夜と今日の朝で読み終えてしまいました。

充実した5時間でしたし,これはもう一度読んでみようと思っています。

 

さて,文庫を5時間で読み終えたというのは,本を日常的に読む方であれば,そんなに速くもないペースだと思うのですが,私は以前に両親から「あんたは異常に本を読むのが速いね」と言われたことがあります。両親は読書家ではありませんし,たまに本を手にしていても,えっ,まだ読み終わってなかったのと驚くくらいに本が進みません。

 

逆に,私は友人から「お前はマンガを読むのが遅すぎるな」と言われたこともあります。マンガは苦手です。絵と文字があり,どういう順番で読めばいいのか,絵と文字の関連はどうなのか,などと立ち止まって理解しながらでないと読めないからです。また,本屋さんで目当てのマンガ本を探すのにも苦労します。たまにしか読まないので無理もありません。

 

たぶん,私も大量にマンガを読めば,速く読めるようになるのでしょう。

結局,こうしたものは読んだ経験の積み重ねなのだと思います。読解力についても,たくさん読むことが王道でしょうし,この力はすべての学力の土台となっていきます。

昨日,新講座について書きましたが,今日も着々と講座の準備を進めております。

 

では。