こんにちは。
かつて勤めていた学習塾で，社会科の責任者を任されるようになったとき，これは大変なことになったぞど，予想される困難を前にして，頭がくらくらしました。
その学習塾ではオリジナル教材を作成していたのですが，当時，その社会科の教材が本当にめちゃくちゃでした。誤植や間違いだらけ，内容が教科書に沿っていないので，これを使っていたら授業にならない，演習問題が古くて使えないものが多い，…などなど、マイナス１００点からのスタートでした。
しかも，担当者は私一人。全部作り直すと覚悟を決めて，仕事に取り組んだのでした。
限られた時間と人手の中で，社会科担当のアルバイトの先生とも話し合いながら，一つずつ教材を作り直していったのですが，その過程でいたらないところもあり，各方面にご迷惑をかけたこともまた事実です。
同時に，いろいろな方から教えていただき，私自身も懸命に勉強をし，ある程度までは教材を整えることができたと自負しております。何より，最難関高校目指す学習塾で社会科の責任者として，社会科だけを担当して専門性を磨けたことは，すばらしい財産になっています。
さて，昨日，教材会社さんのお仕事をお手伝いしていると書きましたが，これには恩返しのような想いがあります。
私自身もいろいろな方からご指導いただき，そして社会科の専門性を身につけたわけですから，今度はそれを社会に還元していく立場でしょう。
一人で仕事をしているため，技術や知識を直接継承していく相手はいないのですが，何かしらのものが残っていけばいいなあと願っております。お金を残すことよりも，制度や仕組みを残すことよりも，人を育てて残していくのが何より難しいく，それが一番の社会貢献なのだろうなと感じます。
少なくとも，今の生徒さんたちには，社会に貢献する人物に育っていって欲しいなと願っております。
では。
