こんにちは。
教室に来る前に本屋さんに寄ってきました。参考書のコーナーを眺めると,かつて一緒に働いていた数学のHさんや英語のYさんなんかの本が並んでいます。
担当教科はちがいますが,通ってきてくださる生徒さんのために,教材を作ったり,新しい講座を設計したりしていました。そのときに考えていたのが次のようなことです。
「目の前に,○○な生徒さんがたくさんいる。だから,こんな講座(教材)があったら,生徒さんたちの成績を伸ばせる。」という単純明快なものです。
当時の都立高校入試の社会科では,記述問題が5点×4題あり,苦手な生徒さんも多かったです。そこで,わかりやすく解答の作成の仕方から解説した記述対策問題集をつくりました。模範解答には採点基準も付け,どうしてこの解答になるのか,どう考えたら得点になるのか,詳しい解説も付けました。こうしたものが一例です。
さて,世間の大手学習塾さんを見ていると,中にはベクトルが逆だと感じるところも残念ながら存在します。生徒さんの状況,ニーズを汲み取り,そして商品を設計するのではなく,先に「良さそう」な商品をつくり,大々的に広告を打って売ろうとするような状況です。もしくは電話営業,割引などの強引な営業で売る場合もあるでしょうか。
今現在,世間を騒がせている中古車店にも,似たようなところがあるのかもしれません。中古車店さんの企業体質については,似たような感じの塾もあるぞと感じています。
ところで近年私が強く感じていることは,世代としての学力低下と,その背景としてインターネットの社会の進展による活字離れと読解力の低下です。こちらの教室の生徒さんの中にも,読解力が不足していると感じる方がいらっしゃいます。
ということで,読解力を養成するための講座を作ることにしました。内容としては,良質な評論文を読み,理解の確認として要約をしてみるものです。今週中には,通塾生の方にご案内する予定です。
現代文や読解力不足で悩んでいる中3受験生の方も,残り半年で大きく改善するでしょうし,1年生,2年生にとっても,基礎体力が養われて成績向上につながることと思います。
ニーズに合わせて商品を作れる程度には,この教室も充実してきています。
では。