志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

大盤解説

こんにちは。

最近では将棋がブームで,自分では将棋を指さない方の中にも,対局の中継を見るなどして楽しんでる方がいらっしゃるそうです。
テレビやインターネットなどで将棋の中継をしていることがありますが,解説用の大きな盤(大盤といいます)に駒が並んでいて,盤の両脇に2人のプロ棋士(男性棋士女流棋士の1名ずつの場合が多いですかね。)が立って,大盤を使って駒を動かしながら解説をされている様子をご覧になったことがある方も多いかと思います。

この大盤ですが,夢想だにしない方が多いかと思いますが,大盤の横に立ってみると実はものすごく見にくいのです。解説をしているプロの先生方の立ち位置に実際に立たせていただいたことがありますが,真横から大盤を見ると,角度の問題と盤が大きすぎることが原因で,ほとんど盤面を把握できません。
解説の先生方はスラスラと駒を動かして,ものすごく手が読めていますが,現実には目隠し将棋(盤と駒を使わずに頭の中だけで将棋を指すことをいいます)の要素がものすごく大きいことがわかります。

立場が違うと,視点が異なると,ものの見え方が大きく変わってくることの教訓でもあります。

今日言いたいことは,そのようなことではなく,数学の話です。
図形や関数の問題を考えるときに,先生は黒板に大きく図をかいてくださると思います。すぐ横で見ている先生からすると,大盤と同様にものすごく図が見にくいのです。
ただ,図が大きいから,授業を聞いている生徒のみなさんにとってはとても分かりやすいと思います。

よく「図をかいてごらん」と指示すると,ものすごく小さく図をかく子がいます。
「います」と書きましたが,はじめはほとんどの生徒が小さくかきます。
言いたいことはわかるかと思いますが,ノートに図をかくときに,大きくかくと,黒板の図と同じでものすごくわかりやすくなるはずです。

図形に関連した分野が苦手な方は,図を大きくかくところからはじめてみるといいでしょう。
また,一般に上位校の大学入試では,実は問題に図が載っていません。自分で図をかく能力が求められるということです。フリーハンドできれいに図をかけるようになると,大学入試でも大きなアドバンテージになります。
きれいに大きく図をかくこと,これをお試しください。

では。