志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

中学も3段階評価

こんにちは。

昨日はセミナーに参加してきました。
模擬試験の運営会社さんが主催してくださったもので,最新の模擬試験の分析から公立高校の志望者の動向を予想するような内容のものです。
道内の公立高校は,明後日25日に出願状況が発表されますので,それを待って,再出願について検討なさるとよいと思います。
一言だけ申し上げると,上位校についてはおおむね厳しい戦いが予想されます。

セミナーの中で内申点についてのお話がありました。
データの性質上,あまり具体的なことは書けないのですが,道内では内申点のインフレがどんどん進行しており,ALL4くらいの成績を境にして,それよりも上の生徒が増え,下の生徒が減っているようです。
ほぼALL5(北海道ではAランクとされる生徒)の成績の方も,10年前と比べて大幅に増加し,割合では1.6倍程度になったようです。現在ではだいたい7人~8人に1人くらいがほぼALL5の成績のようです。クラスに5人くらいいると考えると,ものすごく多いことがわかるかと思います。

さて,ここからは,あくまで高校受験で頑張るなら,というお話です。
また,記憶が正しければ,大阪府がそうなっていたかと思いますが,内申点が「相対評価」の場合には当てはまらない話です。あくまで,内申点が「絶対評価」であることを前提にしてのお話です。

小学校の内申点の評価は,教科ごとにつくのではなく,観点別の評価になっていますが,「大変よくできます」,「よくできます」,「がんばろう」などと,3段階評価になっているかと思います。
同様に,実は,中学校の成績も,実質的には3段階評価です。
「4」が平均です。よくできていると「5」,苦手なものは「3」になっているとお考え下さい。
「2」は「問題あり」と評価されているということです。
自治体によっては,データを公表している場合がありますが,「4」か「5」の生徒の割合は40%を超えていることが確認できるかと思います。(すべてのデータを確認してはいませんが,おおむねそうなっているかと思います。)
「平均点」が「4」にはならないのですが,上を目指すのであれば,「4」が平均で3段階評価という基準は,厳しいものでもないことがわかるかと思います。
昨日のセミナーでいただいたデータを確認すると,ほぼALL5の生徒でも,偏差値が50そこそこの生徒が一定数いることがわかります。
内申点は取れて当たり前で,それを前提とした上での学力が必要な入試になっているのです。とくに,札幌市ではその傾向が顕著ですね。札幌市では,ほぼALL4(北海道ではDランクとされている生徒)以上の内申点の生徒が,おそらく半分を超えていると思います。

高校入試もいよいよ最終盤に入りますね。
ご不明点,ご相談などがございましたら個別にご連絡ください。

では。
がんばってください。