志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

道立高入試変更_その2

こんにちは。

先日の記事のつづきです。

「道立高校入試変更へ」

結論から先に書きますが,新聞に書いてある以上のことは何もわかりませんでした。
新聞記事には「6月にも入試の変更に関する基本方針を示す。」とありますので,それまで待つことにしましょう。
以下,引用はすべて北海道新聞3/27社会面の記事からです。

よくわからないのですが,
「道立高の一般入試を変更し」と書いてあるものの,旭丘,藻岩などの札幌市立高校の入試についても同様に変更になるのでしょうね。

「知識を活用した思考力と判断力,表現力などを重視。裁量問題と標準問題の一本化や,両問題それぞれを応用力重視にする案を含めて検討している。」
「各教科の配点や試験時間,個人調査書の各教科の評定(いわゆる内申点)の取り扱いなどについても改善を検討。」
( )内は引用者

という点については先日の記事の通りです。

東京都の自校作成問題といった例外ありますが,基本的には公立高校入試は,上位校では8割9割くらいの得点率での争いになります。これだと,問題が簡単すぎて実力のある生徒を必ずしも適正に選抜できているとはいえないでしょう。
上位校に関しては,合格ラインが6割程度になるような難易度の入試問題にすると,受験生もより一層勉強するようになって学力も向上するでしょうし,力のある受験生をある程度正確に選抜できるでしょうし,そのことが高校のレベルアップにもつながるでしょうし,メリットが大きいのではないかと個人的には思っています。
ただ,問題作成にかかわる手間を考えると,実現は難しいのかもしれませんね。

長く(といっても10年くらい)入試を見ていると,受験したところは全部合格する生徒も,併願校はことごとく残念な結果に終わったのに本命校だけ合格する生徒も,そして,なぜか本命校だけ実力が十分であるのに不合格となる生徒もいました。
何が原因かというと,1つには,入試問題の傾向や制度と各生徒との相性は必ずあり,問題傾向や制度に受験生の運命は少なからず左右されるからですね。
ですから,新制度の高校入試は,なるべく透明性と公平性の高いものになってほしいと願っております。

さらに,確実にいえることは,確かな実力があればどんな学校でも,どんな制度であっても必ず合格するということです。
入試制度がどうなるかわかりませんが,粛々と日々の勉強に励むしかありませんね。基本方針が示される6月は,ちょうど定期テストの時期です。新中学1年生にとっては最初の定期テストになるでしょう。ここでしっかりと得点できれば,3年間の中学校の勉強がある程度軌道に乗ったことになります。ここを1つの目標にしてがんばっていただくといいでしょう。

では。