志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

令和

こんにちは。

元号が「令和」と発表されました。
平成もあと1か月で終わりですね。新時代の到来にうきうきする気持ちもあり,自分が歳をとったようで悲しい気持ちもあり,複雑な心境です。
1か月の間に死ななければという留保はありますが,「昭和」→「平成」→「令和」と3つの時代を生きることになります。私が子ども頃には明治生まれの方も少なくはなく,母方の祖父母も明治生まれでした。「明治」→「大正」→「昭和」と3つの時代を生きた方を当時はものすごい老人みたいに思っていたのですが,自分もそうなるわけですね。

昭和から平成に変わったとき,勘定すると私は小学4年生でした。
昭和天皇崩御されたニュースばかりがテレビからは流れ,小学生としては素直な感情であるとは思いますが,不謹慎ながら退屈に思っていたことを覚えています。
世の中全体がバタバタとしていましたし,日本全体が昭和天皇の死を悼んで悲しみ包まれる中での「平成」という新元号の発表であったと記憶しています。

大正から昭和に変わったときですが,これは本で読んだ知識になりますが,国全体がしばらくの間,喪に服するような雰囲気だったそうです。象徴的な出来事として残っているのが年賀状についての逸話です。年末に大正天皇崩御されたのですが,その翌年(昭和2年)は新年(昭和3年)を祝う年賀郵便を自粛する動きが広まり,年賀はがきがぜんぜん売れなかったそうです。

過去の改元を見てみると,改元はしんみりとした悲しい印象とともにありますね。

一方で,明治に改元されたときですが,このときには孝明天皇崩御されて改元されたわけではなく,また江戸幕府が滅んで新政府が樹立されたという時代の転換期でもあり,人々は「御一新」と呼んで新時代の到来に期待を寄せていたようです。

今回の「令和」への改元ですが,お祝いムードがあってなかなかよいものだと感じました。
はじめて「令和」と聞いたときには,「零和」といってゲーム理論での「ゼロサムゲーム」を想起しました。なんともつまらない発想ですね。
歌人俵万智さんがtwitterで「令和」について,このようにおっしゃっていました。
「令和」を「零話」(第0話)と考えると,ここから物語がスタートするようで素敵ですね,と。

来月から新時代となり,みなさまの素敵な物語が始まるように願っております。
では。