志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

国立附属校の魅力

こんにちは。

 

インターネット上で,ある筑波大附属駒場高校の生徒さんが話題となっています。

共通テストの中止を訴えていらっしゃるようで,ネットの記事に掲載されたインタビューの内容が非常に秀逸だと感じました。

 

問題点を的確に把握し,それをわかりやすく指摘していることはもちろんです。

記事には「ぼくはこの問題で全国の高校生に独自調査をしました」とも書かれており,行動力もあることがわかります。

この方ご自身は,「不公平」な新制度の中では,不利益を被るどころか,逆に大きく「優位」な立場にあることでしょう。そうした立場から,この制度の問題点を指摘し,行動もされているところが,何よりすばらしいと感じます。

 

インターネットの記事のリンクです。

筑駒生,大学入学共通テスト中止を訴える「ぼくたちに入試を受けさせてください」

https://dot.asahi.com/dot/2019101800113.html?page=1

 

簡単に筑波大附属駒場高校について触れておきましょう。

2019年の大学入試では,卒業生163人のうち,83人が現役で東京大学に合格されています。浪人を含めると,東大合格者数は113名です。おそらく,全国の中学入試,高校入試の中でもっとも難しい学校がここでしょう。東大に入るよりもはるかに難しいかもしれません。「駒場」という学校名でもわかる通り,学校は駒場にあり,近くには東京大学駒場キャンパスがあります。最寄り駅は渋谷から2つ目,毎日東大生達を眺めながら通学するという,東大を目指すのであればもっとも恵まれた環境にあるでしょう。

そのような立場の高校生が,反対を訴えたのです。

 

この学校は,国立大学の附属校の1つです。何度か触れてきたように,非常にユニークな教育が行われています。

この記事の彼がそうであるように,豊かな人間力を涵養するのが国立大学の附属校の魅力だと思います。北海道では,札幌開成中も同じような傾向があるかもしれません。

社会に出てからも活躍されるでしょうし,大学でも伸びていかれるでしょう。(もちろん,勉強もされて,「両輪」とならなければいけないでしょうが。)

 

共通テストについては,ここでは書かないことにします。

1つだけ言えることは,仮にどんなに不公平な制度であっても,どんなに不利益を被っていても,確かな実力があれば志望校には合格するということです。受験生のみなさんにとっては,やはり勉強をがんばることが自分の未来を切り拓くことに変わりはないですね。

 

では。