志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

才能

こんにちは。

 

5歳になる甥っ子くんですが,テレビゲームが大好きです。

私の自宅に私が昔遊んでいたゲーム(初代のWii)があるのですが,家に来ると夢中になって遊んでいます。また,コツをすぐにつかみ,5歳児としては信じられないくらい上手です。ものすごく才能があるように思います。まったく集中力がなく,ちょろちょろしていて落ち着きがないのですが,ゲームだけは夢中でやります。これも才能の片鱗を感じさせます。

 

子どもの才能ということでいえば,それが開花するかどうかというのは難しい面もありますね。

私は,たくさんの将棋が強い少年・少女たちに出会ってきました。その少年・少女たちを指導されているプロの先生などにお話を聞くと,どのお子様も本当に強いのですが,その中でも,この子は本当に才能があるとプロの先生が絶賛するような子が稀にいました。

 

その中の一人は佐々木勇気七段です。小学4年生のときに小学生名人戦で優勝。5年生,6年生たちを倒しての優勝です。藤井総太先生の29連勝を止めたことで話題になった方です。

 

ほかに二人,その才能を絶賛されていた子どもを知っているのですが,お二人ともプロにはなっていません。というより,目指すことすらしませんでした。

一人は,今もたまにアマチュアの大会で県代表になるなど,名前を見かけることがあります。子どもころから,別の職業に就きたいとお話しされていて,プロを目指す気はなかったようです。

もう一人は,いろいろな習い事をしていた子で,ご本人は将棋が一番好きだったのではないかと思います。ただ,ご両親の方針のようでしたが,別に習っていた芸事のほうでプロを目指され,将棋からは離れてしまいました。

彼は少年時代の佐々木七段と並び称されていて,将棋なら間違いなくプロになれるだろうし,最低でもそこそこは活躍するだろうと言われていました。

結局,別の道でプロにはなれなかったそうです。人生の幸せというのは単純には判断できませんが,もしもプロになることだけがゴールであるならば,完全にご両親が進むべき道を誤らせたと言えるかもしれません。

 

さて,甥っ子くんですが,適度にゲームをやらせてあげると,将来はeスポーツ(テレビゲームの競技)で活躍するようになるかもしれないと思っています。

しかし,この子の両親が,ゲームはやらせたくないから買ってあげないとか,私が家でしか遊ばないのだから別のソフトも買ってあげようかと言っても,絶対にやめてくれとか,ゲームをやらせることを毛嫌いしています。

 

したがって,この子がeスポーツで活躍することもおそらくはないでしょう。

ゲームをやらせることに賛否はあると思いますし,ゲーム依存症などになっては大変です。過度にやらせることはいけないでしょう。ただし,子どもが興味をもっているもの,才能がありそうなものを,全否定するのはちょっと違っているように感じます。

 

両親は,甥っ子くんに勉強を頑張らせたいそうです。(まだまだ小さいので何とも言えませんが,私が見る限りは,今のところは勉強ができるようになりそうにありません。そのうち勉強する時期は来るでしょうが,結構時間がかかるかも知れないなと思っています。)

どんな道に進むにせよ,ご両親に愛情があれば心配はないものです。私も彼をeスポーツの選手にしたいと思っているわけではなく,愛情をもって見守っていこうと考えています。

さて,どんな子に育っていくのか楽しみです。

 

では。