こんにちは。
たまにあるビアバーに行くと書いていました。
そのビアバーに若い女性の店員さんがおり,気遣いのできる素晴らしい方です。一度,いろいろあってお店に置いてきた安いボールペンを返してもらった話を書いたと思います。返してくださったのもその女性です。
アルバイトの方で,もしかしたら大学生かもしれません。
これも少し書いたかと思いますが,7月にそのお店に行ったとき,その女性が別の男性店員から嫌がらせを受けていました。
我慢して仕事をつづけなければならないような理由もないでしょうし,別のアルバイトもすぐに見つけることができるでしょう。他に本分としてやるべきこともあるのでしょう。こんなくだらないことで,心をすり減らす必要はないのだろうなと,かわいそうに感じたのと,できる範囲で救いの手を差し伸べてあげたいと考えました。
彼女と会ったのは,この7月のときが最後です。
どうやらお店を辞めてしまったようです。それから2回ほどお店に行きましたが,彼女はいませんでした。店長さんなどに辞めたのかどうか聞いたわけではありませんが,なんとなくそのことは確信がもてます。
実は,最後に彼女にあった日,帰り際に彼女に声を掛けました。
いつも丁寧に接客をしてくださってありがとう。
あなたはものすごく真っ直ぐな心をもっているすばらしい方なので,どんな道に進まれてもうまくいくと思いますよ。
と,それだけを伝えて店を後にしました。念のため,いじめている男性店員の目に触れないように気をつけながら。
彼女の目にいつもの輝きがさっと蘇ったのを覚えています。
「救いの手」などと大げさなことを書きましたが,それがいじめられてすり減った彼女の心をほんの少しだけ救うことになるでしょうし,自分ができるのはそんなことしかありません。
もう二度と彼女に会うことはないでしょうが,最後にお礼の気持ちと,励ましの言葉をかけられてよかったと思っています。
伝えよう伝えようと思っていても,感謝の言葉を伝えないままになっていることは少なくないように思います。
また,あのときすでに彼女は辞めようと思っていたのかもしれません。背中を押してあげられてよかったとも感じています。
伝えたい言葉というのは,タイミングを逃してしまって結局伝えられないまま終わってしまうことも多いでしょう。とくに感謝の気持ちというものは,常日頃からいつも相手に伝えていくように心がけたいものですね。
みなさま,拙い文章にお付き合いいただき,いつもありがとうございます。
では。