こんにちは。
たとえば,勉強時間は〇〇時間でしたと自己申告させた場合,人によって,その〇〇時間に行った勉強量は大きく違っているものです。
以前にも,勉強ができる子というのは,勉強時間を過少申告しがちであると書いたことがあると思います。
たとえば,通学中の電車の中で単語帳を読んでいたとか,学校の授業の合間の10分休みの時間にも何かしらの勉強をしていたとか,できる子というのは,全員がそうではありませんが,そうした時間をまったく勘定に入れていないことが多いです。
勉強した時間について,つき詰めて話を聞いてみると,実際の1日の勉強時間は申告した時間よりも1時間くらい多いのではないかということもしばしばです。
その逆も実はあります。
勉強ができない子というのは,勉強時間を過大に申告しがちです。
たとえば,夜9時に机の前に座ったとします。そして,夜11時にテキストを閉じて勉強を止めたとします。
この場合,できる子でもできない子でも,勉強時間は「2時間」と申告されるでしょう。
ところが,あまり勉強が得意ではない方は,2時間みっちりと集中していない場合が多いです。
勉強をはじめる最初の5分間は,ペラペラとテキスト何気なくめくるだけで,勉強はしていなかったとか。途中で疲れたと言って,10分くらい休憩時間を取ったとか,ひどい場合だと,スマホをいじっていたとか,リビングに行って少しの間テレビを見たとか,1曲だけといって音楽を聴いたとか,…
「2時間」と申告した勉強時間の中に,そうした時間が含まれているとすれば,下手をすると軽く30分くらいはロスしていることもあるでしょう。
勉強時間は取っているのに成績が上がらないとか,決められた課題が終えられないとか,…かけたと思っている時間に,こなした課題の量や成績が比例しないのであれば,勉強している時間の最初から終わりまで,本当にすべて集中できているのか考え直してみるといいでしょう。
ちょっとずつ,隙間の時間に勉強を積み上げることもできます。対して,ちょっとずつ,勉強に隙間をつくって時間を少しずつ失っていることもあります。差は自ずと大きくなりますね。
私の場合ですが,大学受験期には,かなりの時間を勉強に費やしていたことを覚えています。1分1秒も無駄にしたくないような切迫した気持ちもありました。
たとえば,朝,目覚めたとき,ふつうなら,「ふあーっ」とあくびしながら伸びをして,時計を確認して,…と,少しぼーっとする時間があるように思いますが,当時の私は,目覚めると,そうしたことは一切せずに,次の瞬間にはベッドの隣にあった勉強机に向かっていました。
無駄な時間などほとんどなかったでしょうし,そうしていないと不安でもあったからです。
では。