志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

過干渉の弊害

こんにちは。

 

自分は両親から勉強を教わったことはほとんどありません。

小学校高学年になると,両親は子どもの勉強がわからなかったからでしょう。聞いても解決しないので聞かなかったのだと思います。

 

しかし,高校や大学に進学すると,周囲の人たちは,むしろ両親から勉強を教わってきた方が多かったですし,こういう仕事をしていると,中学生や高校生でも親から勉強を教わっている方は少なくないことがわかります。

 

どちらがいいとは一概には言えませんが,過干渉なくらいに子どもの勉強に首を突っ込んでいるのではないとか感じる親御さんも稀に存在します。お子さんが望んでいるのであればそれでもいいのかもしれませんが,もしもそうでないならば,弊害が大きいのかもしれません。

 

自分で考えて主体的に学んでいかないと成績の伸びには限界があるでしょう。思考力や主体性が身につかないというのが問題点の1つですね。

もう1つは,お子さんが勉強を楽しいと感じなくなってしまうかもしれません。こちらは大問題でしょう。

勉強は本来は楽しいものであるはずです。勉強が得意ではない子であっても,〇〇だけは楽しいとか,断片だけは楽しめていることが多いです。それがきっかけで,勉強全体が好きになっていくこともあるでしょう。

 

ドラゴンクエストのようなロールプレイングゲームでも,「このイベントはこうやったらクリアできる」とか,「この洞窟はここを右に曲がったら重要なアイテムがある」とか,「このボスはこうやったら倒せる」とか,いちいち全部に口出しをされたらものすごくつまらなくなりますね。

場合によっては,「キーファは途中でいなくなる」とか「エアリスは死んでしまう」とか,いわゆる「ネタばれ」をされてしまうこともありますが,これなどはゲームのつづきをやりたくなくなってしまうほど興ざめでしょう。

勉強にしつこく口出しすることも,本質は同じであると思います。

 

他には,これは家庭教師でも塾でも「教わる」という場合にはすべてに共通しますが,教えられたことを自分一人だけの力で運用(問題演習や復習)してみないことには,それには試行錯誤が伴うでしょうが,学んだ知識が血肉にはなっていきません。

 

助けたい,成績を伸ばしてあげたい一心であっても,やり過ぎるとかえって逆効果にもなりえます。加減というのがなかなか難しいですね。

 

では。