志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

苦手から逃げない

こんにちは。

 

そろそろ受験本番が近いです。今日はセンター試験も行われています。これから成績を伸ばして合格点を取ろうとするとき,また,受験とは関係がなくても成績を上げたいと思うとき,苦手な部分を伸ばしたほうが効率がよい場合が多いと思います。

 

しかし,苦手科目の勉強は,みなさん嫌なものです。気がついたら得意な科目,好きな科目ばかりを勉強している,そうした方も少なくないでしょう。これではいけませんね。

では,苦手科目から逃げないようにするにはどうしたらいいでしょうか。

 

以前,ある先生が,次のような生徒指導をされていました。

成績が伸び悩んでいる生徒数名に,今,一番やりたくない勉強は何か,〇〇の科目の△△がやりたくない,などと,2つ3つ具体的に書き出してもらいました。

そして,それは苦手なところだよね,それをやれば成績が上がることもわかっているよね,と確認をした上で,時間を決めてその勉強をやらせていました。

成績が伸びていったことは言うまでもありません。

 

ある生徒は英単語を覚えるのが嫌だと答えたそうです。

では,塾に通う行き帰りの電車の中では単語帳を開いて勉強しようねと決めた。

本当にその程度,ほんの少しだけ改善をしただけでした。

 

計画を立てるかルールを決めましょう。

たとえば,毎日勉強を開始する最初の30分間は苦手な理科を勉強する,とか,

1週間の大まかな計画を立て,苦手科目の学習時間を確実に確保する,とか,…

ただし,最初の例のように,単純なルールのほうがいいでしょう。そして,1つだけのルールにするといいかもしれません。その1つさえ守れば,苦手科目を克服できるでしょう。

 

偉そうに書いていますが,私は高校3年生のとき,英語の成績が伸び悩みました。原因はわかっていました。英単語の語彙が不足していること。しかし,英単語を覚えるのが大嫌いでした。

結局,最後まで英単語に真剣に取り組まず(「ターゲット1900」という有名な単語帳がありますが,それの半分程度しか覚えられませんでした。),英語は足を引っ張りつづけました。

 

小さなところでも,苦手から逃げないというのは大切です。

勉強が得意な方というのは,つまりは,苦手をその都度つぶしただけのことです。

「ここがわからないな」「この単元は難しいな,苦手だな」というものが出てくるたびに,しっかりと勉強をしてできるようになってきただけでしょう。

習ったこと,学んだことすべてがすらすらと楽しく,何の苦労もなく身についた方などいらっしゃらないわけです。

 

最近,がんばろう,上を目指そう,…と,そんなことばかり書いているような気がします。

しかし,当然ですが,目指さない自由もありますし,苦手から逃げるのも自由です。正直,苦手と向き合うのは辛いですからね。結局は,どう生きたいか,どのような人生にしたいか,それに尽きます。

 

では。