志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

自学する力

こんにちは。

 

理科について書く前に,「自学する力」について書きたいと思います。

 

休校中の学習について,遅れた分をどうするのか具体的には決まっていないようです。もしかすると,夏休みをつぶして補習する方針を打ち出す自治体や学校が出てくるかもしれません。

しかし,この様子だと,コロナが収束するには半年,1年と長い時間がかかるように思います。補習も実施できないかも知れません。

 

休校期間中の勉強について,3月,4月にやる予定だった範囲について大量の宿題を出している学校もあるでしょう。

自分で学習してください,その範囲は終わったことにします,という形で,完全に生徒任せになることもあるでしょう。

 

昨日,文部科学省が発表した方針によると,

「家庭学習も評価の対象にすること」

「(家庭学習した範囲について)学校再開後に授業で扱わなくてもよいこと」

などとなっています。

 

ここで求められるのが「自学する力」です。

私がはじめてこの「力」を求められたのは,高校入学前の春休みです。

入学前に高校から課された春休みの課題の中に,高校数学の予習がありました。

だれにも教わらず,自分一人で参考書を読みながら学習を進めてはじめての経験でした。

そんなことが急にできるはずもなく,宿題にはまったく歯がたたず,入学直後の実力テストでは,数学は追試でした。

 

塾や学校では,問題の解き方やその理論は教わっても,勉強のやり方が身につくように指導してもらっていることは稀でしょう。

しかし,本当に必要な力は後者なのかもしれません。

今まで私が書いてきた内容では,古典や英語で辞書を引きながら訳していく作業などは,自分で勉強する力が身についていくことの1つです。

数学にしても社会にして,わからなかったら自分でいろいろと調べてみる,考えてみる,という作業が必要です。

 

今まで教わってきた経験しかないと,ものすごく効率が悪く,極めて分かりにくく,嫌になる作業だと思います。

しかし,こうした力こそ,大学で,そして社会に出てから役立つでしょう。

粘り強く1つ1つ調べて考えて手探りで理解に辿り着きながらやってみてください。教わるよりも深い学びが得られるはずです。

こうすれば「自学する力」が身につく,という簡単な方法はありません。時間をかける覚悟とあきらめない気持ちが大切です。

 

では。