こんにちは。
20代の頃,その当時親しくしていた友人に,お前は人を信用しすぎると忠告されました。どうしてそんなに深く知っているわけではない人のことを信じられるのか,絶対に損をするぞと。
私からすれば,どうしてそんなに人のことを疑うのかという気持ちがありました。
その友人とは,年を経るにつれて自然と距離を置くようになっていきました。すべて損得勘定で物事を考えるところもあった方です。考え方,生き方が根本的に違ったのでしょう。そもそもこの方も,はじめから損得勘定で私と親しくしていたのかもしれません。得にならないと思い始めて向こうから離れていったようなところもあります。
しょっちゅう,大なり小なり何かのトラブルを抱えている方がいらっしゃいます。些細な人間関係の問題であったり,お金の問題であったり,会うたびにトラブルについての愚痴をこぼしているような具合です。
根本には,その方ご本人が,他人のことを信用していないことがあるような気がします。信用が十分ではないために,あれこれと「契約」が必要となり,それがトラブルの元になるのではなかろうかと思うのです。
また,類は友を呼ぶという諺がありますが,人を信用していない方の周りには,やはり猜疑心の強い人が集まってくるようにも思います。そういう方同士だと,やはりトラブルも多くなりそうですね。
子どもたちは絶対に信じてあげることが私の信条です。基本的には,どんな相手でも信用する傾向があります。
教室でお世話になっている親御さんであるとか,友人であるとか,私の周りには,信頼できる「いい人」が集まっているように思います。トラブルなどは滅多にありません。
人を疑ってかかるよりもはるかに豊かな人生になっているように思います。
冬期講習の準備にかかっていますが,チラシのデザインをお願いしている方はインターネットで知り合った方です。看板もデザインしていただきました。
もちろん,実際にはお会いしたことのない方です。しかし,本当によくしていただいていますし,心から感謝もしています。
かの友人の忠告に従えば,絶対に信用してはいけないタイプの相手でしょう。他人のアドバイスは素直に聞いたほうが幸せになれる可能性は高くなると信じていますが,この件に関しては,聞き入れなくて正解だったように思います。
私自身の「哲学」に関わる問題だからでしょう。それを曲げては,金銭的には豊かになれるかも知れませんが,本当の人生の豊かさは手に入らないように思います。
では。