こんにちは。
どうして練習するのでしょうか?
答は簡単ですね。
上手になりたいから。できるようになりたいから。
勉強も練習という一面があります。計算や英単語などは何度も繰り返して完全にできるようになるまで行うものです。練習という要素がすごく強いでしょう。
そうした練習をしているときに,「できるようになる」という目的をしっかりと理解した上で,効果的な練習ができている方とそうでない方がいらっしゃいます。
たとえば,英単語を覚えるとします。
10回書くと決めて10回ずつ書く「作業」をした子がいたします。文字通り「作業」で,書くことそれ自体が目的となっていたとします。なかなか覚えられないでしょう。
一方で,「studyはsがス,tuでタ,dyでディなんだ」などと考えたり,「スタディ」と実際に発音したり,もうできたかなと思ったら,一度書いたところを隠して,なにも見ずに書けるかどうか試してみたり,工夫しながら作業する子もいます。
その差は歴然です。
計算でも同じです。
数学は問題集を繰り返し解こうと何度も申し上げています。はっきり言ってしまうと,3周以上解いたとき,答はおろか途中式までも暗記してしまっています。
その状態で4周目を解くとき,「この問題は答を覚えているから1だ」と,いい加減な気持ちで解いて「1」と正解だけ出しても何の効果もないでしょう。
あくまで初めて見た問題のつもりで,解法やそれにいたる考え方をなぞりつつ解いていかなくてはいけません。
数学の問題集だと,同じ公式を使う問題がずらりと並んでいるようなつくりになっています。
たとえば「X^2+2XY+Y^2=(X+Y)^2」(^2は2乗です)の公式を使うページだったときに,どうせこの公式なんだからと,結論先にありきで答を出していっても学習効果は薄いでしょう。
あくまで身につけることが目的なのです。解くことそれ自体を目的としてはいけません。
一言で言えば「勉強に取り組む姿勢」ということになるのでしょうが,できるようになるためには何が必要か,どうすべきか,常に考えながら取り組む必要性だけは認識していただきたいと思っています。
では。