こんにちは。
チェーン店の居酒屋さんなのですが,良心的なお店がありました。
家族連れも多いのでしょう。店内はすべて禁煙で,店内に喫煙所もないですし,店の外に灰皿を置くこともありませんでした。
緊急事態宣言などで飲食店に出されていた時短要請にもすべてしたがっていました。
つまりは「まじめ」なお店です。
先日,そのお店が工事をやっていたので確認したところ,閉店したことがわかりました。
工事が終わると,外装や内装を少しいじった程度でまったく別の飲食店になっていました。いわゆる居抜きというやつですね。
さて,その新しくオープンしたお店もチェーン店です。
先日から営業を開始したのですが,堂々要請を無視しており,夜遅くまで営業していますし,もちろんアルコールも提供しています。
撤退したお店とは正反対ですね。
新しく店舗を増やすくらいですから,きっと儲かっているのでしょう。
違反して営業しているお店にお客さんが行列しているというニュースも目にします。
そのチェーン店も自粛期間中に売り上げを伸ばした可能性はありますね。
何が正しいのか,その判断は難しいところですが,
きまりを守って「まじめ」にやっていたお店は退場に追い込まれ,
逆に,きまりを破って営業する「不まじめ」なお店はぼろ儲けするという,正直者がバカを見る世の中になってしまっています。
複雑な気持ちにはなりますね。
まじめにやることが正しいのか,売り上げを優先して自分だけでも生き残るのが正しいのか,どちらかが絶対に「善」だとは決めつけられないでしょう。
しかし,世の中が「正しくない」,少なくとも何かがおかしいことは事実だと感じます。
世の中がおかしいからといって,自分が不正をすることを正当化することはできません。それでも,不正がまかり通ることもまた事実で,簡単にそうすることもできます。
生き方,考え方,つまりは哲学の問題でしょうが,自分ならどうしたいか,どうすべきか,学生のみなさんにも考えていただきたいと思いました。
私は不器用ですから正直であることしかできません。そんな生き方です。
では。