こんにちは。
中3生たちは,社会科では経済分野を勉強しています。
11月の定期テストが終わると,完全に復習と過去問演習に移行します。
みなさんもがんばって勉強してくださっていますし,授業も順調に進んでいます。
社会科というのは,とくに公民分野はそうですが,実社会の政治や経済について学ぶものです。ある程度,実社会の状況に応じた教え方をする必要はあると考えています。
もちろん基本は教科書で,教科書に沿って教えるべきですが,必要に応じて教科書に書いていない内容にも触れるべきでしょう。
先日は,インフレーション・デフレーションについて勉強しました。
しかし,テレビの報道番組や新聞・雑誌の記事などで,インフレーション・デフレーションと述べられていることは稀でしょう。むしろ,そう聞くと違和感すら感じるかもしれません。
インフレ・デフレと略すのが一般的ですね。教科書には書かれていませんが,インフレ・デフレと略すことは教えました。
同様に,排他的経済水域についてはEEZと略すことも多いです。新聞の見出しなどではEEZと書かれていることのほうが圧倒的に多いでしょう。
これも教科書には書かれていませんが,教えるべきでしょうね。
知っていれば報道を見るときに役立つでしょう。
「社会資本」という言葉はご存知でしょうか。
また,「インフラ」という言葉はどうでしょうか。
どちらもほとんど同じ意味で使用されることが多いでしょう。ただし,一般的にはインフラという語のほうが圧倒的に多く使用されていると思います。
しかし,かつても教科書には「社会資本」しか載せられていませんでした。
公民の授業では,私の使っているプリントにも「社会資本(インフラ)」と載せていますし,普通はインフラと言いますと,子どもたちに教えてきました。
数年前,学校の定期テストで答が社会資本のところにインフラと書いた生徒が「×」にされたことがありました。
ごめんねと生徒に謝りましたし,生徒さんも1点にこだわっているようではなかった(1点あってもなくても「5」を取れます)ので,そのままにしてあったのですが,採点については釈然としないものがありました。
今年から教科書が新しくなったのですが,新課程の公民の教科書からは「社会資本(インフラ)」と記述が変わっていました。
やってきたことに対してのお墨付きが得られたようで,安心はしましたね。
そのうち「インフレ・デフレ」,「EEZ」なども教科書に載ることでしょう。
(札幌市で採用している東京書籍の教科書しか確認していませんので,もしも他の教科書に記載があるのならうれしいことです。)
では。