こんにちは。
みなさん,子どもの頃には親御さんから「勉強しなさい」と言われたことがあるかと思います。
私も例外ではありません。
さて,私の子どもの頃の記憶ですが,
「勉強しなさい」と言われたときに,実際に何をしていいのかわからなかったのです。
私が小中学生だったときには,当時の教育学の潮流みたいなものも影響しているのでしょうが,宿題がほとんど出されませんでした。
学校で教わったことに関しては,授業をしっかり聞いていたのと,人よりも多少は勉強の才能がありましたので,それなりに理解できていましたし,実際にテストを受けても上位の成績は残せました。
宿題もない,学校の勉強もわかっている,そんな子どもが勉強しなさいと言われたとして,普通は何をしたらいいのか判断がつかないでしょう。
私も勉強しなさいと言われたとき,やる必要もないのになあ,何したらいいのかな,何しようかな,困ったなあ,くらいに思っていました。乗り気になって,はい,がんばりますとは,絶対にならない状況ですね。
事実,高校に入学したときには,これは大変だぞ,家でしっかりやらないとついていけないぞと感じ,自分から勉強するようになりました。必要性も感じており,やるべきことも明確だったからです。
さて,小中学生の自分ですが,実際には,勉強すべきことはたくさんあったでしょう。
数学なら,教科書の問題を繰り返し練習すべきでしたし,社会や理科なら,教科書を読んで復習すべきだったでしょう。問題集を,計画的にコツコツと進めることもできたはずです。
しかし,子どもだからそれがわかりませんでした。結局,受験期になっても,あまり勉強をしませんでした。最後まで何をしていいかわからなかったわけです。
お子さまに「勉強しなさい」と声をかける前に,どういう勉強が必要なのか,毎日どれくらい勉強していくと,必要な学習量が確保できるのか,など,やるべきことを明確にしてあげましょう。
その上で,勉強をサボっているのならば,そこではじめて「勉強しなさい」と叱ることが意味を持つはずです。
闇雲にぼんやりと「勉強しなさい」ではうまくいきませんね。
では。