こんにちは。
私は走るのが得意ではありません。というよりも疲れるので大嫌いです。陸上部に入る同級生たちのことを,なんでわざわざ走ろうとするのかと,自分には理解できない感性を持っていると思ってきました。
そんな自分ですので,体育で長距離走があると,当然ながら遅いわけですし,速い子たちには周回遅れにさせられます。
そこで1周遅れになった自分がどう感じていたかというと,
「この子たちはもうすぐゴールだ。自分もそこでゴールにして走るのをやめたいなあ。疲れたし,もう走りたくないなあ。」
とこんな具合です。
足が速いのが羨ましいのではなく,すぐに走るのを終えられること,走るという苦痛から解放されることが羨ましかったのです。
周回遅れになって恥ずかしいとか,自分も速く走れるようになりたいとか,ましてや練習したいとか,練習して勝ってやるなどとは露ほども思いません。
走るのが得意になろうはずがありませんね。
勉強でも,どんなことでも,似たような面はあるでしょう。
得意になりたいとか,少しでも成績を上げたいとか,そんな思いは一切なく,ただただひたすら勉強だけはしたくない,そう思っている子どもたちもたまにはいます。
ご本人ができるようになりたいと1㎜も思っていないのですから,強制するなどして勉強をさせても効果がなく,教える側も手の打ちようがないことがあります。
私が走りたくないのと同じことですし,その気持ちは理解できます。
しかし,幸い?なことに,勉強はいつかする必要に迫られます。
また,走るのはどうかわかりませんが,勉強は本来は楽しいものであるはずです。
時期が来れば,自然と勉強したくなることも少なくありません。
若い頃は,あれこれといろいろ試してみて,悪戦苦闘していのですが,今は子どもたちを信じて見守ることが一番だと思っています。
いずれ目を出す日がくることでしょう。
では。