こんにちは。
将棋の藤井聡太先生が,全八冠制覇という偉業を成し遂げました。
いろいろと書きたいことはあるのですが,藤井八冠がもっともすばらしいと感じるところは,ライバル不在でも努力をつづけられることです。
藤井八冠はほぼ無敵です。勝ったり負けたりとタイトルを獲って奪われてを繰り返す相手もいなければ,その地位を脅かすような存在もいません。凡人ならば努力するのが難しい状態だと思うのです。
純粋に将棋が大好きで,心から強くなりたいと思っていて,将棋の世界にのめり込んでいるから鍛錬をつづけられるし,今後も強くなりつづけるだろうと,言葉で書くのは簡単ですが,ふつうは不可能なことのように感じます。
さて,入試まであとわずかです。
私自身の大学入試を振り返ると,もっとも辛かったのがライバル不在だったことです。
隣に競い合う相手がいないと,自分が「正しい」方向へ向けて勉強しているのか,自分の力は合格に向けて着実に伸びているのか,…見えないものが多くて不安になるものです。また,励まし合うこともできません。
マラソンにたとえるなら,自分だけは時計を見ながら独りで走っているのに対し,他のみんなは集団で順位を競いながら走っている感じでしょうか。
高校を目指すみなさんには,周りにライバルたちがたくさんいらっしゃるでしょう。
蹴落とすべき「敵」と考えるのではなく,一緒にゴールを目指す仲間だと考えて,ライバルたちとともに来春には笑っていて欲しいなと願っております。
必ず,互いに高め合い,互いの勉強に相乗効果をもたらしてくれるはずです。
では。