こんにちは。
どのような方が読んでいらっしゃるのかわかりませんが,「世界一長い川」を問われれば,多くの方がナイル川とお答えになるでしょう。
しかし,昔はそうではなかったそうです。
ある時期までは,アメリカ合衆国のミシシッピ川が世界一とされていたらしいのです。
正しく計測できていなかったことが,どうも主な原因らしいのですが,正確なことは私もよくわかりません。
社会科というのは非常に変化の多い科目です。地理で言えば,最新の世界情勢が随時教科書に加わって書き変えられていきますし,統計も変化します。
一度,生徒に「統計はどんどん変化するから注意してね。昔なんて,世界一長い川はミシシッピ川ってなってたらしいよ。こんなことすらも変わるからね。」と話していると,隣で聞いていらした60歳前後の先生(社会科担当ではありません)から「えっ,違うんですか。私は中学受験をするときにミシシッピ川と教わりましたよ。」と,驚いたような反応がありました。
ミシシッピ川が「世界一」だったのは,いつ頃までなのでしょうかね?
アマゾン川が「世界一」だった時期もあるそうで,可能であれば,古い統計資料を見てみたいものです。
夏期講習のときに,事情があって地図帳がなく,祖父母の家にあったものを持ってきた生徒がいました。
地図帳で瀬戸大橋を調べてもらったのですが,その地図帳が発効されたときには,まだ橋はかかっておらず,巻末の統計資料も驚くほど現在との数値の乖離がありました。
公民も最新の社会情勢が教科書に反映されていきます。
歴史すらも,どんどんと新しい発見や学説の塗り替わりがあり,教科書の記述が少しずつ変わっていきます。
自分が子どもときに習ったこと,昔の「常識」で,現在の社会科を読み解こうとすると,思わぬ間違いが起きるでしょう。
社会が得意だった方ほど,お子さまに社会を教えるのは避けたほうが無難でしょう。
もしもお子さまに聞かれたときには,きちんと教科書の記述を確認する必要はありますね。
では。