こんにちは。
水槽の苔を掃除してもらおうと,水槽の中に石巻貝を2匹入れています。
下の方に2匹並んで壁にくっついています。並んでいるのは珍しいので,写真を撮ってみました。
昨日,教室に来てみると,水槽の壁にところどころぽつぽつと,小さな透明な玉のようなものが付着していました。
おそらく,貝が産んだ卵でしょう。調べてみると,石巻貝の卵は,汽水域でないと孵化して成長しないようです。別の水槽に移して,少しずつ塩分の濃度を調整し,育つかどうか試してみようと思いました。
ところが,しばらくしてもう一度水槽を見てみると,卵が全部なくなっていました。おそらく,一緒に泳いでいるネオンテトラの餌になったのでしょう。
メダカは自分で産んだ卵を自分で食べてしまうそうです。貝の卵もお魚にとってはかっこうのご馳走だったのでしょうね。
飼ってみると,様々に勉強になるものです。
以前,生徒に鋭い質問をされたことがあります。
この子はそんなには成績はよくないものの,抜群に頭のいい子です。頭がいいからといって,学校の成績がよくなるとは限らないようです。
動物の分類について話しており,甲殻類としてカニを紹介しました。カニがえら呼吸であることを話すと,「陸上で生活するカニもいるので,えら呼吸というのはおかしいのではないか」と聞かれました。よく気がつきますね。
調べてみると,カニは体の中に水を蓄えており,その水を利用してえら呼吸しているとのことでした。生徒から教わることも多いですね。
さて,この飼っている貝たちも,たまに水槽の壁をよじ登って水面より上に出てきていることがあります。貝もえら呼吸です。それでも大丈夫だということは,おそらくカニと同じなのでしょうね。
調べてみると,やはり正解でした。殻の中に水を蓄えていて,それでえら呼吸できるのでしょう。
日常のこうした何気ない知識や経験の積み重ねが,学力にもつながっていくでしょうし,とくに学齢が低いうちは,それがもしかしたら学校の勉強以上に大切なのかもしれません。
そんなことを改めて考えました。
では。