志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

志賀直哉

こんにちは。

 

ある方が,志賀直哉の『清兵衛と瓢箪』を紹介なさっていました。

実は,私は志賀直哉作品を1つも読んだことがありません。よいきっかけでしょうから,これは読んでみようと思います。

 

さて,なぜ志賀作品を読まなかったかというと,それには理由があります。

中学時代の国語の先生が,「志賀直哉はかすだ。私は大嫌いだ。こんなものは読んではいけない。」とおっしゃっていたからです。

それで,何となく手に取らずにいました。

 

また,こういう先生もいらっしゃいました。英語の先生でしたが,担任だった先生に,○○という文学作品を読んでみようと思うとお話すると,読んでみなさいとだけおっしゃいます。後日,先生とお話したときに,「どうだ。つまらなかっただろう。」と笑っていらっしゃいました。先生も読んだことがあり,おすすめはできない作品だけれど,これも良い経験だと止めずにいたのでしょう。

 

どちらが教師として正しい態度なのかは言うまでもないでしょう。

私にしても,まずは読んでみるという姿勢が必要ですね。

 

国語の先生ですが,かなりの破天荒な方で,当時は生徒たちからも人気がありました。担当していた野球部を全国大会まで導いたこともありますし,教え子のエースはのちにプロ入りしました。

しかし,現代の価値観からすると,具体的には書きませんが,かなり問題のある先生だったことは確かです。今なら懲戒処分となるような行動が多々ありました。のちに,同級生たちとお酒を飲みながらお話した際には,あのような先生が教壇に立っていたことが問題だと,先生への評価は一致しました。

 

怪しいものを感じながらも,見抜けなかった中学生の自分も未熟ですね。

志賀作品を読んでみると,何かしらあの先生の精神性もわかるのではないかと,そんな期待もあります。

 

では。