こんにちは。
昨日はお休みでした。近くの図書館に行き,志賀直哉の全集があったので,『清兵衛と瓢箪』を読んでみました。
軽やかな筆致で,志賀直哉という人は,明るく爽やかな人物であったのではないかと感じられました。
清兵衛はなかなかに高い才能があるのでしょうね。作った瓢箪がのちに高額で売れることになります。絵に夢中になったところで小説は終わりますが,これもかなりの腕前だったことでしょう。
父に叱られて,ついにその才能を伸ばすことはないのでしょうが。
子どもには,好きなことを伸び伸びとやらせてあげなさいという,志賀直哉のメッセージですね。
さて,清兵衛の瓢箪は,最終的には600円で売れます。この600円というのが現代の価値でいかばかりなのか,気になる方は多いでしょう。
ネットで検索してみると,次の記事が見つかりました。ちなみに,小説の発表は大正2年(1913年)のことです。
昔の「1円」は今のいくら?(MUFGホームページ)
https://magazine.tr.mufg.jp/90326
こうした換算は,どうしても幅が出てきてしまい,実態がつかみにくいものです。
大正元年の米価をもとに計算すると,1円=「1,471円」となり,瓢箪の値段600円は約88万円となります。
しかし,価値の高いブランド米が主流の現代と比較したとき,米価を基準にすると,物価が安く算出されがちとなるでしょう。
小学校の教員の初任給が50円というところから,当時の50円を現代の20万円として,1円=「4,000円」と,記事には書いてあります。
これだと瓢箪の600円は240万円になります。こちらの方が実態に近いような気がします。
しかし,当時は大卒の価値が今とは比較にならないくらいに高かったでしょう。当時の教員の初任給は,現代の20万円どころか,倍くらいの価値があったのかもしれません。
個人的には,当時の600円はもっと高額だったように思います。
では。