こんにちは。
一言で表せば天才となるでしょう。
大変によくできる生徒さんがいらっしゃいます。
英語の授業をしているとき,次のように学習なさっています。
たとえば
「彼は今,音楽を聴いています。」
He is ( ) to music now.
という設問があったとして,ノートに「listening」と空欄部分だけ書いてもいいはずです。というよりも,多くの方は普通はそのようになさるでしょう。
ところがこの方は「He is listening to music now.」と,ノートに全文を書きます。
どうしてそのようにしているのか,尋ねてみたことがありますが,誰に言われたでもなく,自分でそうすべきだと判断して,自然とそのように行うようになったそうです。
実は,この全文を写しないという学習方法は,私が生徒さんたちに指示してやらせている方法です。正しい英文の形が身につきますし,単語の練習にもなるでしょうし,目,耳,手,口,…と全身を使って英語を覚えるための方法でもあります。正しい英文にどれだけたくさんふれるかが,英語上達の秘訣です。
つまりは「正しい学習姿勢・方法」ということになるでしょう。
この生徒さんは,それを誰に教わるでもなく,自分で考えて実践していたわけです。
自分にとって,どのような学習が必要か,どのように学べば効果的か,など,ご自分で判断できている証拠でもあるでしょう。
勉強ができて当然ですね。
さて,そろそろ受験生は過去問の演習に入っていきます。
過去問演習を行いながら,もっとも考えてほしいことがこれなのです。
「自分にとって,必要な力は何か,どのような学習をすべきか,その際の学習のやり方はどうすべきか」
さらには「合格に向けてどこを伸ばすのが近道か,どういう練習をすればより得点できるようになるか,学習時間はどう割り振ればもっとも効果が上がるか」
など,つまりは自己分析して,自己マネジメントする力です。
先生からのアドバイスも参考になるでしょうが,他人の目から見た判断ですので,せいぜい80点の解しか得られないでしょう。
100点満点の方法は,ご自身で調整して実践する以外にはありません。入試まで,だんだん残り時間が少なくなってきました。どうしていくのが最適解なのか,常に考えながら取り組んでみてください。
では。