志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

模試の結果の考え方

こんにちは。

 

明日は中学3年生の模擬試験を実施します。

北海道では,秋以降,高校受験生たちは模試やテストがどしどしとつづきます。

北海道学力コンクールは10月と11月に行われますし,9月,10月,11月と,学校では学力テストABCが行われます。

 

さて,これから学校の先生や塾の先生などと,具体的に受験校を決めていくことになりますが,模試の判定の数値の見方にも注意が必要です。

 

例をあげていきますが,あくまで同じ高校を受ける生徒さんの模擬試験の合格判定を比較した場合です。

たとえば,「90%→80%→70%」と成績が下降している生徒さんと,「40%→50%→60%」と上がってきている生徒さんとでは,おそらく,圧倒的に後者のほうが合格しやすいでしょう。前者の生徒さんに対しては,時期にもよりますが,志望校の再考をご提案するかもしれません。

 

同様に「80%→50%→90%→50%」などと,成績が安定していない生徒さんと,「60%→60%→60%→60%」と安定している生徒さんとでは,どちらも合格する成績ですが,仮に調子が悪くてババを引いてしまうとしたら,前者の生徒さんのほうになるでしょう。

 

他には,得点の仕方も関係があります。簡単な問題はほとんどできていて取りこぼさず,難しい問題をまったく解けていない生徒さんと,ミスが多いけれども難しい問題でもそこそこ得点できている生徒さんでとでは,当然,前者の生徒さんのほうが成績は安定する傾向にあります。

2人とも合格判定60%ならば,前者の生徒さんは数値以上に合格する可能性が高いでしょう。40%ならば,前者の方は順当に不合格となる可能性が高く,後者の方は当日のできしだいでチャンスがあると考えられます。

 

他には教えている側の感覚もあります。成績には現れないけれど,もっと得点できるだろうと感じる生徒さん,本番で力を発揮できるとわかる生徒さん,またその逆もいらっしゃいます。

ご本人の自信も関係があるでしょう。ご本人がたぶん合格点を取れるなと感じていらっしゃるならば,大丈夫であることが多いです。ただし,勉強が苦手な子が,根拠なく過信している場合は除きます。

 

合格判定の数値だけでは測れない部分もありますので,信頼できる先生方のアドバイスをしっかり聞いていただくと,高校受験がうまくいくと思います。

 

では。がんばってください。