こんにちは。
昨日の記事の佐藤天彦九段の反則負けがあったのが先週の金曜日です。昨日は,永瀬拓矢王座の対局があったようです。中2日での対局というのは,プロ棋士にとってはかなりの過密日程です。また,あのような「事件」のあとです。まともな精神状態ではなかったことでしょう。昨日の対局では,永瀬王座が負けてしまいました。
余談ですが,永瀬王座に勝ったのが羽生善治九段です。この勝利によって,藤井総太五冠が持つ王将位への挑戦が濃厚となりました。羽生-藤井のタイトル戦が実現すれば,おそらく最初で最後でしょうし,歴史に残る一戦となるでしょう。
ババを引いた方の陰で,徳を積んできた方が思わぬ得をするというものです。世の中は,そのようにできているのでしょうね。
入試でも,精神状態が大きく影響するでしょう。
会場に遅刻しそうになって,走ってギリギリで到着する生徒さんもいらっしゃいます。当然ですが,うまくいくことは稀です。
ある生徒さんも遅刻しそうになり,急いで会場に向かいました。走っている途中で上履きを落としたそうです。そして受験会場ではスリッパを借りて試験を受けました。そんな状態ですから,落ち着いて受けられるはずもなく,受験番号を書き忘れたそうです。
他にも,不幸にも試験前日に交通事故に遭ってしまった生徒さんがいらっしゃいました。骨折だけで済み,松葉杖をついて試験を受けに行ったのですが,やはり残念な結果となってしまいました。
本番の試験の数日前に,親戚にご不幸があった生徒さんもいました。
最後の授業も終わった後で,試験前に生徒さんに会うこともかないません。このときだけは,急遽予定を変更し,試験日の朝に校門前に応援に行きました。
笑顔でリラックスして会場に入っていきましたので,心配ないだろうなと,私のほうが安心しました。気持ちを立て直した強い方です。もちろん,合格しています。
どうしようもない不慮の事故も起こりえますが,試験当日を穏やかな気持ちで迎えられるよう,普段通りの暖かなご家庭でありつづけることが,非常に大きな応援となります。
では。