こんにちは。
昨日は教室からも月食を観測することができました。
月食については,先日の記事でも紹介しておりました。
https://shigakuseminar.hatenablog.jp/entry/2022/11/04/125006
実は,この記事を書いているとき,天王星食というものがどのようなものかよくわからずに書いていました。
昨日,ニュースで実際の映像を拝見し,やっと理解したしだいです。
先日の記事に「天王星が欠ける」と書いていますが,これは著しく不正確ですね。
正しくは,天王星が月の陰に隠れて見えなくなる現象でした。お詫びして訂正いたします。
月食といえば,中3のときに天体を教わり,理科の先生に質問したことがあります。
「どうして満月のときに必ず月食が起こらず,新月のときに必ず日食が起こらないのですか?」と。
理科の先生からは,「宇宙はものすごく広いから」と,よくわからない解答をもらいました。ものすごく広いから,一直線上に並ぶの稀なのだと。
しかし,これは正確な回答ではありませんね。地球の公転面に対して,月の公転面が約10°傾いているため,満月や新月だからといって,月と太陽と地球が一直線上に並ぶとは限らないというのが正確な答でしょう。
おそらく,この理科の先生は,正しい答をご存知なかったのでしょう。それでまちがいないと思います。
私も教えるときに気をつけていることがあります。
間違いを教えないこと。間違えてしまったら訂正すること。わからないことはわからないと正直に答えることです。
私のように,何十年も前のことを覚えている生徒もいるでしょう。ウソを教えることは,本当に罪深いことです。私のような立場だと,教わったことがウソだとわからないまま,ウソをそのまま拡散してしまうこともあり得ます。
しかし,「わからない」,「まちがえた」と認めることは勇気がいることです。教える立場ですからなおさらですね。力のある自信のある先生ほど,それが裏付けとなっていて,わからないと堂々と言うことができるものだと思っています。
人間ですから誰にでもミスはあります。大切なのは,そのあとどうするかですね。
では。