志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

長く伝える

こんにちは。

 

私の一番好きな食べ物はピザです。ピザを片手にビールを飲むのが最高の贅沢です。

しかし,カロリーが高いのが難点。

自転車で通勤するようになったため,いろいろなところに寄り道できるようになりました。運動もしているし,たまにはいいかなと考え,帰りにピザ屋さんに寄ってテイクアウトすることがあります。

 

ピザ屋さんで注文をすると,夜遅い時間で空いてもいるため,たいていは「15分ほどお待ちください」と言われます。ピザを焼くのに時間がかかりますから,そんなものでしょう。

ところが,たいていは10分ほどでピザが出来上がり,持ち帰ることができます。

おそらく,お店のマニュアルで,待ち時間を5分長く伝えるように言われているのでしょう。

 

伝えられた時間よりも早く済むと,私たちは「早かったなあ」と感じます。

逆に遅れるといらいらするものです。

 

仮に「10分でできます」と言われて12分かかった場合と,「20分お待ちください」と言われて15分でできた場合とでは,圧倒的に後者の方が印象がいいでしょうし,ストレスもないはずです。

 

日常生活では,こんな場面に応用できます。遅刻しそうで遅れるとき,何かの期限があって相手を待たせているときなどですね。そんなとき,私たちは「急がないといけない」という意識から,時間を短く伝えがちです。しかし,これはあまり賢くはないでしょう。

たとえば,相手に遅刻の連絡をいれるとき,たぶんあと10分かかるなあと計算していたのなら,そのまま10分で着きますと伝えてしまいがちです。

ところが,あせっているときの見積ですから短く計算してしまいがちで,実際には10分強遅れてしまうことが多いでしょう。お相手の方は,遅刻した上に,さらに連絡よりも遅れたと,一層悪い印象をもつことになります。

こんなとき,はじめから「20分遅れます」と伝えれば,それよりは早く着くでしょうし,トイレに行くとか飲み物を買うとか,簡単な用事まで済ませられますし,お相手の気分を必要以上に害することもありません。

 

ピザ屋さんの智慧ですね。

では。