志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

量と質の差

こんにちは。

最近は将棋ブームですね。
藤井総太先生の影響です。

わたしは昔から将棋が好きで,高校時代も将棋部でした。
しかし,結構な時間とお金をかけたにもかかわらず,あまり強くならなかったのが将棋です。
自分よりもずっと弱かった方にもどんどん追い越されました。

また,プロの先生の将棋教室に通っていたこともあり,親しいプロの先生もおります。
周りの将棋が強くなった方,プロの方などを見ていて気がついたことです。

林修先生がテレビ番組で,このようなことをおっしゃっていました。
「やっているのに成績が上がらないという人は,
 やっているつもりでも,成績が上位の人に比べて圧倒的に勉強時間が足りていない。」

まったくその通りだと思います。
わたしの将棋の場合でも,たとえば道場という1日中将棋を指して遊べる場所に行ったときも,
1局指したらしばらく休憩して,そしてまた指してと,1日全部を将棋にかけてはいませんでした。
休みなく,何局も何局も指す人とは差がついていきます。
「道場に通った日数は同じくらい」という点だけを見て,同じようにがんばっていると考えるのは,やはり勘違いでしょう。

勉強でも,成績のいい子たちは,ちょっとした隙間時間にも勉強をしていることが多いです。
お風呂に入っていても,「さっき暗記したことを復唱してみよう。家康,秀忠,家光,家綱…」と復習しているかも知れません。
「机に向かっていた時間」という点だけを見て,同じようにがんばっていると考えるのは,そうです,勘違いですね。

さらには,真剣に隙間時間も使うような子たちは,当然,勉強に向き合う姿勢も違うからこういうことができるのです。
その姿勢の違いは勉強の質のちがいにもなり,同じ勉強時間でも,得たものには差が出てくるでしょう。

将棋に戻ると,将棋に夢中になって真剣に向き合っている方たちは,
心の底から将棋が大好きです。
友人の夫のプロ棋士は,練習将棋をやっていて自分の誕生会に何時間も遅刻したそうです。
大切な用事を忘れるくらい将棋が好きということです。

ですから勉強でも,楽しみを見つけて好きになる工夫をしてみるといいでしょう。
では。
がんばってください。