こんにちは。
塾というのは学校と違ってお金を払ってサービスを買って通う場所です。
当然ですが,途中で辞める子が出てきます。
前の職場ですが,私のいた教室だと400人近くの生徒さんに通っていただいていました。
平均すると,月に2名くらいの方がお辞めになっていたと思います。
幸いなことに,志学ゼミナールは今年開校したということもあり,まだお辞めになった方はいらっしゃいません。
辞める理由ですが,
引っ越しといった物理的に通えなくなる場合もあります。
しかし,当然ながら,塾に対する不満,要するに成績が伸びない,ついていけない,やる気がなくなった,というものが多いです。
そこで,塾の側,大人の側はどうしてあげるのがよいか。
塾の立場からすると,売り上げが関係しますので,そういう意味では辞めてほしくはないわけです。
親御さんの立場からしても,もう少しこの塾で頑張ってほしい,塾を辞めたらますます勉強をしなくなるという気持ちをお持ちの方が多いと思います。
ただ,そこで,「この子にとって一番いい選択は何だろうか」「この子が幸せになるためには,どうしてあげるのがいいのだろうか」と考えてあげることが大切だと思うのです。
もちろんケースによって答えは様々です。
ただ,「辞めたい」とご本人がおっしゃるわけですから,その気持ちを尊重してあげることが一番ではないかという結論になることがほとんどです。
一度塾を辞めることで,塾の有難さを再認識できるかもしれません。
辞めたことで,何かに気がついて得るものも大きいはずです。
さらに,無理につづけさせても学習効果は上がらないし,事態を悪化させる可能性があるなということもかなり多いです。
こういうときに,塾の真価がわかるのかもしれません。
子どもたちのことを思って親身になって考えてくれるか,
あくまで,そういうふりをしながら塾の売り上げを優先しているのか。
私ですが,昔は引き止めていました。
良い結果にならないことが多かったですね。
何か月か経つと,やっぱり辞めますとなってしまうことが多かったです。
今は,子どもたちのことを尊重して,励まして背中を押してあげることが多いと思います。
「残念だけれども,君なら塾を辞めても大丈夫だ。」
「いつでも戻ってきていいよ。」
「通っていなくてもいいから,困ったことがあったら相談においでよ。」
子どもたちの成長につながっていくとも思いますし,辞める子どもたちも不安でしょうから,
安心させてあげることも心がけ的にはいます。
そうやって子どもたちを信じて見守ってあげることも,私たちの使命だと思います。
確かに,売り上げ的には痛いのですよ。
さらに,その子にとってベストな選択なら,その子がこれで幸せになってくれるなら,これ以上の喜びはないとも思っています。
困ったとき,トラブルがあったときこそ,その子のことを第一に考えて,
その子にとって一番いい道を考えてあげることが大切ではないでしょうか。
では。