志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

正月特訓の効果

こんにちは。

私たち「志学ゼミナール」でも,12/31,1/2,1/3に正月特訓を行います。
元旦だけはお休みしますが,毎年のこととはいえ,年末年始に仕事をするのはなかなかつらいものがあります。

各学習塾さんでも,正月特訓を受験生向けに開講するところが多いと思いますが,
正月特訓の意味について書きたいと思います。
商魂たくましく,正月まで稼ごうとしている,というわけでもありません。

仕事でも学校でもそうですが,
連休明けには,どうも調子が上がらなくて,サクサクと進まないことが多いかと思います。
これは受験生でも同じです。
年末年始に数日間勉強をしなかったとすると,
三が日を過ぎてから,再び勉強に取りくもうとしても,うまく調子が出ないはずです。
アクセル全開になるまでには,おそらく1週間くらいの時間がかかるはずです。
単に,3~4日勉強をしなかった以上に大きなロスがあるのです。
これは受験間近の子どもたちにとっては致命傷になりかねません。

年末年始の休みボケを防ぐというのが,正月特訓の最大の効用です。
これでほぼすべてと言ってもいいかも知れません。

自宅で過ごした場合には,周りが正月気分のため,
思うように勉強がはかどらない可能性もあります。
それで,ダラダラテレビを見るなどしてしまうと,休みボケになる可能性はありますね。
さらに,ご家族の方もお子様に気を遣って,せっかくの年末年始を楽しめないかも知れません。
ですから,ご両親にとっても,お正月にお子様を塾に送り出すことはメリットが大きいと思います。

中学受験生などで,「今年は家族全員,正月休みはなしだ。」と,
お子様と一緒にお正月も勉強に取りくまれる場合であるとか,
塾に行かなくても,周りで家族がはしゃいでいても,自分はしっかりと勉強ができるという受験生であれば,逆に正月特訓は不要ですね。
正月特訓の授業の勉強内容に特別な意味があるかというと,ほとんど場合にはそうではありません。

各学習塾さんは,程度の違いこそあれ「利益」を上げることを目的としています。
必要のない商品までセールスされる場合がありますので,そのあたりは見極める必要があります。
ただし,今回の正月特訓は,損にならない商品の1つだと思います。

必要のないものの例ですが,
これも考え方次第ですので,必ずしも必要がないとは言い切れない部分もありますが,
「合宿」なんかは考えたほうがいいように思います。(あくまで私個人の意見です。)
宿泊費から何から含まれているので高額になりますが,旅行代理店に頼んでホテル代を値切ることもできるので,塾としては利益率が高い商品です。自社で合宿施設を持っているような塾さんだと,なおさらになります。
塾側の売り文句としては,
「1日に拘束されて10時間以上も勉強するので,今後も長時間の勉強ができるようになる。」
「ちがった環境で勉強することで,頭に入って忘れない。」
「こんなにも頑張ったんだ,と自信になる。」
というところでしょうか。
3番目だけは一理あると思います。

2番目は眉唾物の売り文句ですし,
1番目にしても,勉強する子は合宿に行かなくても長時間の勉強をします。
そして,3番目の自信も身につけられます。
対して,勉強しなかった子が合宿に行って,その日だけは長時間の勉強をしますが,
帰ってきてからも長時間の勉強をつづけるかというと,そうはなりません。
3泊などの長いものになると,行って体調を崩す子もいます。これだと逆効果ですね。

塾における「修学旅行」で思い出作りだと思って,
それで行かせてあげるならいいのではないかと思います。

冬期講習会を検討されている方も多いと思いますが,
どうか参考にしていただけると幸いです。

では。