こんにちは。
日産のカルロス・ゴーン氏の不正のニュースに飛び上がりましたが,
地位も名誉もお金もある人が,どうしてさらに欲望を満たそうと不正に手を染めたのか?
そのことが大きく心にひっかかりました。
「足るを知る」という言葉があります。出典は「老子」のようです。
「身分相応に満足することを知る。」
「身の程をわきまえて,むやみに不満を持たない。」
と,辞書には意味が出ていました。
自分自身が幸せかどうかを決めるのは,本人の心の在り方しだいだと思っています。
みなさんの日常のことを考えると,実に満ち足りていることに気がつくと思います。
住む家があって,毎日食べることができ,学校にも通えていて,家族や友達に恵まれて…
これは,かなり幸せなことではないでしょうか。
もちろん,もっとお金がほしいとか,もっとよい成績がとりたいとか,素敵な恋人がほしいとか…
それらは自然な感情でしょう。ただ,望めばそれらはきりがないですね。
ゴーン氏も際限のない欲望に飲み込まれて「足るを知る」ことがなく,闇に転落していったのかも知れません。
この現状でも十分に幸せなのだよ,という点で,2点考えほしいことがあります。
1つ目は,「学校に行けること」,「勉強ができること」がどれほど幸せか,ということです。
途上国などでは,小さなころから働いて,小学校すら行けない子どもたちがたくさんいます。
塾や予備校に通われているのであれば,その代金を親御さんが出してくださるわけですし,
それはものすごくありがたいことです。
2つ目は,自分をダメだと思わないことです。
受験においては,成績が志望校に足りていない方も少なくないでしょう。
ただ,みなさん,足りていないながらもそれなりの学力はお持ちのはずです。
その学力も素晴らしいものだと,自己肯定感を持ってほしいのです。
決して,今の学力に満足して,その学力で行けるところに行きなさい,と言いたいわけではありません。
自分を卑下せず,自己肯定感を持つことで,前向きな気持ちで上を目指せるはずです。
ここまでがんばった自分自身をほめてあげて認めてあげてください。
合格に向けて,今までとはちがう視界が開けてくるでしょう。
では。