志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

塾の色

こんにちは。

いろいろな学習塾がありますね。
どこがいいのか迷うことも多いと思います。また,さまざまな評判を耳にすることも多いかと思います。
それぞれ学習塾によって,「色」というか「性格」というか「雰囲気」というか,そうした違いがありますので,お子さまやご家庭の方針にあったところにするといいと思います。

では,その「色」というものをどうやって見極めたらいいのかが問題ですね。
体験授業であるとか説明会であるとか,実際に目で見てみることも大切ですね。
口コミというのも当たっている場合が多いと思います。
もう一つ,あまり世間では言われていない基準ですが,塾で働く側の意見としては,「勧誘が熱心かどうか」というのが参考になるかも知れません。

「勧誘が熱心」ということは,ときには毎日のように電話がかかってきてしつこいくらいの場合もあるようですが,「営業」に力を入れている会社であるということですね。
場合によっては生徒が集まっていないから,営業に注力せざるを得ないという場合もあるでしょう。
ただ,いろいろな塾の会社を見てきて(社員だったところ,アルバイトしたところ,業界内でいろいろなお話しを伺って見えてくること)確実に言えると感じるのは,社内の方針が「勧誘」にも反映しているということです。

お勤めした経験がおありの保護者の方が多いと思いますが,
「営業が熱心」な会社であれば,ノルマが厳しく課せられたり,社内で競争させたり,朝礼で決意表明をして「目標を達成するぞー!」とみんなで唱和したり,体育会系のノリのというか,悪く言えばギスギスした雰囲気の職場になることが多いかと思います。
「営業が熱心」な学習塾も,社内はそのような様子で,教室でもそのような雰囲気が色濃く表れていると考えてよいでしょう。
生徒たちに競争させて,目標を強く意識させて,宿題というノルマを厳しく課し,ときには生徒たちの不安をあおって勉強に向かわせ…と。
教室の先生方が上司や会社から言われていることは,同じように生徒たちに対しても求めてしまうところがあるのだと思います。

私の考え方ですが,
生徒の自主性を育てて,伸び伸びと勉強してもらいたいと願っています。
叱るのでは,ほめて伸ばして自分から勉強をするようになってもらうことが私の方針です。
会社でいえば,厳しくノルマを課すのではなく,社員の自主性を重視するような職場でしょうか。仕事に自由度があり,ある程度のことを任せられ,成果に応じて評価される感じでしょうか。
こうした経営方針の学習塾であれば,数字を求めてしつこいまでに営業をするということはそんなにはないかと思います。
塾の商品である授業の質を高める努力をするであるか,通ってくださっている生徒さんに手厚い対応をするであるとか,営業以外でも,売り上げにつながることはたくさんあります。ただ,こちらは即効性はないため,ノルマが課せられると短期的なことに目が向くため,おろそかになりがちでもあります。

「厳しく学習を管理するし宿題もたくさん出します。言われた通りにがんばりなさい。」というのと,
「君を信頼しているから,存分に勉強しなさい。必要なサポートは何でもするよ。」というのと,
どちらが向いているかということですね。
向き不向きもあります。さらには,少なくない子どもたちは自分に甘くなる傾向があったり自己管理が苦手であったりもします。前者を求める親御さんが多いようにも感じますが,高校進学後,大学進学後,さらには社会人になってからのことを考えると,やはり後者の姿勢が子どもたちの可能性を大きく伸ばすと私は信じています。

では。