志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

竹林の七賢

こんにちは。

調べてみたところ,札幌にもいくつか禁煙の居酒屋があったので,そのうちの2つに行ってみました。
1人でぷらっと居酒屋に入って,夕食の代わりにビールを飲みながら食事を済ませるのが好きなのです。
そんなとき,いつもカウンターの隅で一人で静かに本を読んでいます。必要なこと(注文とか)以外には,店員さんとも会話をしません。

昔は居酒屋で知らないお客さんや店員さんなんかと話をしていた時期もありました。
若いころでしたので,年配のお客さんが一杯おごってくれることや,おもしろい思い出話なんかを聞けることがありました。安田講堂に立て籠もった方のお話を聞いたこともあります。あれは下手な小説などよりはるかに面白かったですね。
大学生くらいの娘さんと2人でいらした女性に,「ご姉妹でいらしたんですか?」と声をかけてみて,若く見られたと機嫌をよくした女性が一杯おごってくれた,なんてこともありました。

ところが,いつのころからか,余計な人間関係が煩わしく感じるようになりました。
居酒屋の場合だと,「しばらく顔を出していないから,たまには行かないと悪いな」と,変な気の使い方をするようにもなります。
お客さん同士で親しくなったときには,しばらく顔を見ないと,店員さんから「〇〇さんが,(私を)最近見かけないなあ,なんて言ってましたよ。」となり,会えるかどうかわからないその人に会うために,頻繁に飲みに行く必要が出てきたりもします。

仕事では,生徒たちや親御さんといつもお話ししているわけです。もちろん,その仕事はとても楽しいものです。だから,オンとオフみたいなもので,仕事以外の場では人間関係については「オフ」にしているのかなと思います。

さて,行ってみた2軒ですが,1人で目立たないように本を読んでいるような雰囲気ではありませんでした。1軒では,本を読んでいるのにもかかわらず,店員さんが話しかけてきました。なかなかうまくはいかないものですね。
別の禁煙の店を探して,懲りずに行ってみようと思っています。

中学のときに竹林の七賢を知り,当時の私は将来はこんな風に生きたいと考えていました。
勉強して大学に行き,働くようになり,…と,そんな気持ちは忘れていたのですが,居酒屋での煩わしい人間関係を避けている今の自分をふと思うと,…
さらには,会社を辞めて自由気ままに楽しく仕事をし,酒を飲み,…と,いつの間にか竹林の七賢みたいになっていることに気がつきました。
なんだか不思議なものですね。

では。