志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

考え方

こんにちは。

勉強の成果を決定する要因はいくつか挙げられるでしょう。(勉強に限ったことではないですが)
代表的なものは4つあると考えています。

1つ目は,「才能」です。
この辺りはいろいろな学説があるようです。勉強には生まれつきの能力は関係なく,すべて後天的な要因で決まるとか,したがって遺伝は一切関係ないとか,そういうことをおっしゃる方も,逆のことをおっしゃる方もいらっしゃいます。
ただ,1つ言えることは,私たちがお子様たちをお預かりする小学校高学年から中学校の段階では,個人によって勉強に関する才能・能力はすでに大きく違っているということです。
他の芸事やスポーツと同じように,当然ですが,才能・能力の違いが成果の違いに大きく影響します。

2つ目は,「努力量」です。
努力量,練習量の違いが,当然ですが成果の違いに反映されるでしょう。

3つ目は,「環境」です。
周りにライバルたちがたくさんいるとか,自然と勉強をする雰囲気の家庭環境であったとか,いつでも質問できる環境にある学習塾に通っているとか,「環境」が成果に与える影響も,想像以上に大きなものがあります。

最後の4つ目ですが,「考え方」です。
わかりやすく極端な悪い例を挙げます。勉強には体力が必要だと考えて,毎日ランニングと筋トレをしたとします。成績が上がるはずはないですね。合格するために,合計点であと30点上げる必要があったとします。得意な数学を伸ばそうと,すでに90点以上は確実に取れている数学を徹底的に勉強したとします。合格はままならないですね。
実は,知らず知らずのうちに,やっても効果が上がらない勉強方法を良いと信じてつづけているようなことが少なくないのです。
最近,ブログで詰将棋のことを書いています。私も「考え方」が違っていたわけです。詰将棋はなるべく手数の長いものを解いたほうが良いと勘違いをしていました。ところが,もっとも簡単な一手詰を鍛えたことで想像をはるかに超える成果があったわけです。
超手数の難しいものを解けたほうが「達成感」もありますし,「強くなった」と感じることも「こんな難しいのが解けるのだから自分はすごいぞ」と自信を持つことにもなると思っていました。しかし,実際には幻想であり過信であったわけです。
ただ,背伸びして無理して難しいものを解きたくなる気持ちは誰にでもあるでしょう。
勉強でもそうですね。無理して難しいものに手を付けるよりも,簡単なもの基礎的なものを徹底したほうがはるかに実力がつくわけです。
そう考えると,4つ挙げましたが,一番大切なのは「考え方」なのかもしれません。

頑張っているけれども成績が上がらない,予備校や塾で難しいことをやっているけれど成績が上がらないという方は,「考え方」が間違えている可能性があります。もう一度,「基礎・基本」ができているか確認してみるといいかもしれませんね。

では。