志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

将棋と記憶力

こんにちは。

最近は将棋がブームで,メディアで取り上げられる機会も格段に増えました。
もしかしたら,将棋と人間の記憶力には関係があるのかもしれないなと思っています。
医学的根拠も何もないということは申し上げておきますが…。
しかし,事実,将棋をなさる方の中には記憶力が抜群に優れている方が多いのです。

ある将棋のプロ棋士の方は高校時代に日本史が得意だったそうです。
日本史がお好きなのかとお話しを伺ってみると,まったく日本史には興味がないそうです。では,どうやってよい成績を取られていたかというと,その方の勉強方法が驚愕です。高校生のときにはもうプロになっていた方ですので,あくまで定期テストのためだけの勉強なのですが,次のようなことを語っていらっしゃいました。飲み会の席でのお話ですので,若干話を盛っている可能性はありますが,かなり真実に近いと思います。

日本史なんて,前の晩に1回教科書を読んで,本文をそのまま全部丸暗記すれば簡単に90点以上取れましたよ。

1回読んだだけで,教科書の本文を全部暗記できたそうです。
たぶん本当だと思います。
なぜかというと,将棋のプロの方,プロにはなれなかったもののそれに近いレベルの方から,同じような話を聞いたことが他にもあるからです。

私も,小学校に入る前に将棋を覚えたのですが,人よりも記憶力はいいほうです。将棋の影響かどうかはよくわかりませんが…。
昔のことをよく覚えていて,たまに人から誤解をされることがあります。学生時代には,1年ほど前に1度会っただけの女性のことを覚えていて,相手の女性から変な目で見られたことがあります。それからというもの,用心するようになり,わざと知らない,覚えていないふりをすることも多いです。

しかし,それで失敗したこともあります。すごく薄いですが接点のあった方がいらっしゃいました。数年後に再びお会いするのですが,世間一般の感覚でいえば,絶対に互いに忘れているはずの関係でした。私はその方を鮮明に覚えていたのですが,無難に「初めまして」みたいな対応をしたほうがいいのだろうなと,ようすを探りながら,自己紹介のような文脈から会話をはじめるたのですが…
次の瞬間,なんとお相手の方の口から,「にしさんですよね。私のこと,知らないはずはないですよね。」と飛び出し,お相手の方にも失礼でしたし,恥ずかしい思いをしたのでした。
実はその方も,大変に将棋の強い方です。

将棋をやりましょうと,勧めたいわけでもありません。記憶力を上げるために将棋をやろうと考えたとしたら,それこそ本末転倒です。
ただ,将棋と記憶力との間に,何らかの因果関係が認められたら面白いだろうなと,個人的には興味をもっています。将棋を指す方は,将棋の盤面を「図」として記憶しています。記憶力のいい方も,お話しをしてみて共通しているのは,「絵」や「映像」として昔のことを覚えているということです。視覚的に記憶しているわけで,そのあたりは将棋の影響が強いのだろうなと思うのです。

では。