志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

今日は何の勉強をしようか?

こんにちは。

読んでくださっているのは大人の方のほうが多いと思いますので,こんな話から始めたいと思います。
会社(もしくは勤務先など仕事をする場所)に向かっている通勤時間に,「今日は会社に着いたら何をしようか?」と考える日が多かった時期があるという方は少なくないと思います。
もしくは,会社に着いてから,メールを開いて眺めながら,何をしようかと考えるなどもそうですね。

こういう時期は,仕事も充実していないことが多いでしょうし,必ずしも仕事がうまくいっていないことや,仕事があまり楽しくないことが多いのではないでしょうか。私にももちろんそんな時期は何度かありました。

ビジネスについて話したいわけではなく,子どもたちにも似たような状態,良くない状態,勉強が充実していない状態があるということです。
子どもたちが通う学校は会社とは違って1時間目になると自動的に授業がはじまります。やることは決まっているので学校ではそうした悩みをいだくことはないでしょう。問題になるのは家庭学習の時間です。机の前に座ってから,「今日は何の勉強をしようか?」と考える子が,おそらく親御さんが考えている以上にものすごく多いはずです。
「勉強しよう」と思っても,何をしていいのかわからない,もしくは,たくさんの宿題があるにもかかわらず,何からしていいのか,ひどい場合には,「勉強する」といってもこの課題はどうやればいいのかわからない,という子もいらっしゃるでしょう。

毎日勉強して,それがルーティンになっているような子たちはそんな心配はありません。勉強の習慣づけができていない子たちは上記の状態に陥りやすい,というよりも,今までやっていなかったのを,これから継続して勉強しようとすると,必ずこのような状態になってしまうといっても過言ではないでしょう。それで,結局,「やることがわからない」のか「やることがない」のか「やらなくていいのか」あいまいになってしまい,「やらない」に落ち着いてしまいがちです。

これを防ぐには,計画を立てるしかないでしょう。
たとえば,1週間ごとに何をやるか決めて,その通り実行していくことです。計画を立てても,その通り進まないことのほうが多いので,はじめのうちは,1日予備日を設けて,終わらなかった分をやる日に充てるといいでしょう。
小学生の場合だと,ご家族の方が勉強計画を立てるお手伝いをしなければうまくいかないかもしれません。
また,受験生の場合には,1週間ごとの計画に加えて,受験までの長期スケジュールを立てるいいでしょう。
厚い1冊の問題集をいつまでに仕上げるか,過去問にはいつから取り組むか,苦手な単元を集中的に取り組む時期を決めておく,…などですね。

これから夏休みに入ります。部活が終わる時期でもあり,よし,これからは「勉強部」のつもりでがんばるぞ,とお考えの方もいらっしゃるでしょう。急に勉強をはじめても,なかなかうまくいかないことがあります。大切なのは計画を立てておくことです。
しばらくつづけていけば,頭の中で何となく計画を組み立てて,勉強を進めながら微調整しつつ,日々の学習をこなしていけるようになるはずです。

では。