志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

内省的であるかどうか

こんにちは。

ある本に,次のようなことが書かれていました。そのまま引用します。

「国語力の不足が内省力の不足に直結し,悩みを保持することができず非行に走りやすい傾向を生むという状況をしばしば認める。」

これは,衝撃を受けたと同時に,納得できることでもありました。

これまでにも何度か,「もっとも大切な科目は国語であること」,「国語力が他教科の学習にも影響を及ぼしていること」,「国語の力は学力に関してのバケツの大きさと考えられること」などを書いてきました。
しかし,国語力が「内省力」にも影響しているとは,言われてみれば当然のことでしたが,これまで気が付かずにいました。引用では非行が例として挙げられていますが,「人間力」のようなものが,国語の力にも由来していることは確かでしょう。

人は頭の中で「言葉」を使いながら,頭の中で一人で会話をするようにして物事を考えます。
したがって,語彙力を中心とする国語力は,その人の理解力や思考力に直結するものでもあります。
そう考えると,いろいろな教科の理解にも国語力は大きく影響をしているでしょう。同時に,内省力にも影響しているというのは納得ができることですね。
どなたからか,どんな世界でもリーダーになる人には語彙力が豊富であるとう共通点があると聞いたことがあります。語彙力や国語力が内省力の根源であるならば,人間力にも影響しているはずですね。

先日,ネットの記事で,本を読む子どもは,算数の成績がとくによく伸びたという内容のものを読みました。
読書が国語力を伸ばし,それがいろいろな教科によい影響を与えるというのは,経験的にも多くの方が実感し,指摘されてきたことではあります。
ただ,読書というのが勉強のみならず,その人の人間力をも鍛えていくことにつながるということも言えるのかもしれませんね。

では。