志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

テレビとネット

こんにちは。

 

今日は今までにも何度か触れた語彙力についてのお話です。

インターネット上に語彙力をチェックする簡易テストが公開されていました。

 

リンク「日本語ボキャブラリーテスト」

https://www.arealme.com/japanese-vocabulary-size-test/ja/

 

私もやってみたところ「34702語,上位0.35%」という結果でした。

しかし,大学を卒業された方,読書する習慣がある方などであれば,語彙力3万語は簡単に超えるのではないかとも感じます。したがって「上位0.35%」というのはおかしいと思っています。

 

さて,最近の子どもたちに関して,世代として学力が低下していることや,語彙力や読解力が低下していることを感じておりますし,同じようなご意見をお持ちの方も少なくないようです。

語彙力は読解力や思考力に直結しますので,もしかすると,子どもたちの世代では語彙力の低下が著しいのかもしれません。

事実,語彙力が不足していて正しく文章を読み取れず,数学・算数や理科などの他教科の問題を解けない事例も少なくありません。

やはり,普段から読書をし,新聞を読み,勉強の「足腰」を鍛えることは重要です。

 

この語彙力の低下問題ですが,インターネットの発達が原因の一つになっているような気がしています。

最近の子どもたちは,テレビをほとんど見ません。代わりに,インターネットで好きな動画を楽しむことが多いようです。つまり,見たいものだけを選んで見ることができています。

このテレビとインターネットの違いが,意外にも大きいと最近では考えています。

 

テレビだと,

放送中のものの中から見る番組を選ぶ必要があり,

テレビCM(NHKにはないですが)も強制的に目に入る,

というインターネットとの違いが挙げられます。

 

わかりやすい例だと,テレビだと報道のようなものもたまには目にするでしょうし,クイズ番組などで知らない知識が流されていたり,行ったことのない海外の国の様子が見られたりします。これなどは,語彙の獲得に直結しているでしょう。さまざまなジャンルの番組に触れることも,知識や語彙の獲得にとっては,インターネットの比ではないほど役立つでしょう。

テレビCMでさえ役立っていると思われます。「酵素の力で汚れを分解」,「過払い金返済のご相談を」,「家族葬やお墓のご相談は」などと,難しい言葉や社会問題の一端に触れているとも考えられるでしょう。

 

本当は,本を読むのが一番なのですが,無制限にインターネットを見ているのであれば,インターネットを制限して代わりにテレビを見る,というのでも,違うのではなかろうかと考えております。

 

では。