志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

東大の推薦入試合格者ランキング

こんにちは。

 

インターネット上の記事に,東大「推薦入試」合格者数ランキングというものがありました。

 

リンク

https://diamond.jp/articles/-/216229?page=2

 

札幌開成中の進学実績が今後どうなっていくかについて何度が記事にしていますが,こうしたタイプの入試にはものすごい強みを発揮するでしょう。

(念のため,札幌開成中に入れば東大に推薦で合格できるかどうか,札幌開成中が東大推薦合格者を輩出できるかどうかは別問題です。)

 

上位には,東京学芸大学附属高校,筑波大附属高校がランクインしています。どちらも,受験指導には重きを置いていない学校です。(ただし,毎年数十人が東大に合格します。)

豊かな人間性を涵養する学校であることは確かでしょう。調べ学習やレポート,その発表などに重きを置いて指導されているようですし,学習内容にもユニークなものが取り入れられています。

 

似たようなタイプの学校に,東京大学教育学附属高校があります。東大の附属校ですが,東大にエスカレーターで上がれる制度があるわけでもなく,失礼ながら申し上げると,進学実績はお世辞にも良いとは言えない学校です。(2019年の旧帝大一橋東工大の合格者は0名です)

ただし,他の国立大附属校と同様にユニークな教育内容で知られています。

この学校からも,累計で2名の東大推薦合格者が出ていました。国立大附属高校の優れた点を象徴しているように思います。

 

ほかに,都立の日比谷高校が6名の推薦合格者を出して2位タイです。

日比谷高校は,おそらく,高校入試で入る進学校としては全国で一番だと思いますが,ここも必ずしも進学指導を重視していません。都立の進学校全般に言えることですが,勉強だけではなく,部活や学校行事,課外活動などもがんばって,社会のリーダーとして活躍できるような人物を目指すための学校です。

推薦入試に強いのも納得です。

 

社会が大きく変化をつづけており,勉強だけできても役に立たない時代となってきているのでしょう。豊かな人間性を育むという視点は,今後ますます重要視されるようになっていくと思います。

ただし,これは「両輪」であって,どちらが欠けてもうまくいかないように思います。東大の推薦入試で考えてみると,おそらく,推薦で合格するよりも,一般入試で東大に入るほうがはるかに楽であるように思います。推薦合格者の方たちは,当然ながら勉強もものすごくがんばったことでしょう。

東大王というテレビ番組に出演されているある方が,国立大附属高校から東大に推薦で合格されたそうです。この方を見るだけでも,いかに優秀な方なのかがよくわかりますし,入学後も熱心に勉強をつづけられているようです。東大としても,入学してもらってよかったと思っているでしょう。

 

では。