志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

坂本龍馬

こんにちは。

 

社会科を教えていて困ることは,どんどんと「事実」が変化していき,それにともなって教科書の内容も変化していくことです。

 

地理も公民も歴史も,次々と「事実」が更新されていきます。

地理だと統計の変化がもっとも大きいでしょうか。

公民だと,新しく制度や法律ができたり,逆に廃止されたりします。

歴史だと,新事実が発見されて,どんどんと学説が変化していきます。

ほかにも変更されるところはさまざまにあるのですが…

 

社会科に関しては,親御さんが昔の知識のままにお子様に教えることは避けたほうがいいかもしれません。「うそ」を教えることになりかねないからです。

 

私も「うそ」を教えてしまうことのないように,日々,専門的な書籍を読んだり,教科書が改定されれば隅々まで読んだりと,勉強をつづけています。

 

先日,町田明広著『新説 坂本龍馬』(集英社 インターナショナル新書)を読みました。

坂本龍馬は興味のある方が多いと思います。また,この本は,町田先生が意識されたそうですが,わかりやすく読みやすい文体(専門書の堅苦しい文体ではないです)で書かれています。見開きのページごとに脚注がついているなど,歴史があまり詳しくない方にも読みやすいように工夫された本です。

この本であれば推薦できると思い,取り上げてみました。

 

手元にある帝国書院の『社会科 中学生の歴史』(札幌市で採択されている中学の歴史教科書です)には,「薩長同盟」が太字で出ており,コラムのような場所では「船中八策」が紹介されています。

 

しかし,この本を読んでいただければ,それらについての「史実」が教科書に書かれていることとは大きく異なっていることがわかるでしょう。そのうち,坂本龍馬薩長同盟が教科書から消えることと思います。

 

「史実」がどれくらい変化するのか,また坂本龍馬についてご興味がおありの方は,ぜひ,手に取っていただきたい書籍です。

 

では。