志学ゼミナール塾長のブログ

札幌市,中島公園近くの学習塾「志学ゼミナール」のブログです。

3ボール2ストライク

こんにちは。

 

いつの間にか,野球中継では,上から順に「ボール,ストライク,アウト」の順で表示するようになりましたね。昔は「ストライク,ボール,アウト」の順でした。

どういう事情なのでしょうかね?

 

さて,野球の話ではなく,添削の話です。一番多いときで,毎週100枚前後の小学生の作文を添削していたでしょうか。

私自身もそうだったのですが,自分が書いた作文を人に見られるのがものすごく嫌だと感じる子どもたちは多いです。ましてや,両親に見られるとか,さらにはそれに対してああだこうだとケチをつけられるとか,子どもたちにとっては本当に嫌なものです。

親御さんが子どもの勉強を見るというのが,中学受験では本当に多いですが,作文の指導だけはうまくいかないことが多いようです。たいていはケンカになってしまいます。

 

公立中高一貫校の入試では,多くの場合は作文が課されます。

この指導をする際に気を付けていたことが「3ボール2ストライク」です。

3つは直したほうがいいことを書きます。さらに,子どもたちが嫌にならないように,必ず,最低2つはほめるようにしていました。

 

ちなみに,その後ですが,子どもたちに作文を書き直してもらいます。2~3回書き直すと,なかなか立派な作文に仕上がります。この書き直しというのが,作文の勉強の最重要点でしょう。ここでも復習が大切なわけですね。

 

3ボールにとどめるのは,あまりたくさん注意しても小学生だと全部は直せないことと,ダメ出しばかりだと,やはり気が滅入るからです。

 

高校生の日本史の論述なども指導したことがありますが,ほめられず,ダメな点ばかり指摘されても,やはりやる気が出ないし,指導が十分な効果をあげられないと感じていました。

 

飴と鞭ではないですが,ほめるということをうまく使ってあげることが子どもたちを伸ばしていくように思います。

 

では。