こんにちは。
浅草に「神谷バー」という有名なお店があります。
何かの小説にちらっとこのバーの名前が出てきた記憶もあります。三島由紀夫か太宰治だったように思いますが,思い出せません。どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです。
明治時代に生まれたカクテルだそうで,調合は秘伝であるものの,ブランデーに白ワインなどを混ぜていると聞いたことがあります。
基本的には,ストレートでちびちびといただくものでしょう。アルコール度数が結構高いものですので。
明治時代には,「電気」というものがハイカラなものの代表で,「電気」と名のついたものがいろいろとあったそうです。ひと昔前だと「ファジー」とか,現代だと「AI」だとか,そうした単語に当たるものが「電気」だったのでしょう。
学生時代,学生寮に住んでいたのですが,寮のみんなで飲みに行く近くのお店に「電気ブラン」が置いてありました。そこで何度もこれを飲んでいました。このお店は「酒場放浪記」でも紹介された名店なのですが,お店のご主人にもご迷惑でしょうから,名前は出さないでおきます。
20年以上前の大学生のお酒の会です。学生寮というと,上下関係が厳しい体育会系のような雰囲気もありました。「電気ブラン」をどのようにして飲んでいたのか(先輩に飲まされたという表現のほうが正確でしょう)は,みなさまのご想像にお任せいたします。
しかし,あまり良い思い出はないことは事実です。
念のために書きますが,今では,その学生寮でも,多くの大学生の飲み会でも,お酒の強要などはないことでしょう。
大学を出て,「電気ブラン」をたまに飲んでいたのは,浅草橋にある「いしばし」というお店でした。ここのお料理はとてもおいしいです。「電気ブラン」をコーラで割った「電気コーラ」というメニューがありました。転職をしてからこのお店に行くことはなくなり,10年以上訪れていません。
先週,禁煙の焼き鳥屋さんを見つけたので,さっそく訪れてみたところ,メニューに「電気ブラン」がありました。
冷やしたものをストレートでいただきました。ちびちびと飲むとなかなかおいしいものです。学生時代にはそんな飲み方をしたことはありませんでした。
懐かしいお酒に再会できたのは幸運でした。なかなか置いてあるお店はないのです。また,このお店には行ってみようと思います。
では。